珍しい和風ファンタジー
- ★★ Very Good!!
かなり珍しい王道和風ファンタジー
所謂なろう系や外国のファンタジー類に見られる高速詠唱後付け系ではない、まさに王道。
一番上の力がここだと決められており、良くある敵が強い、強くなって打倒、敵が強い、強くなって打倒という不毛極まりない少年雑誌系ではないのもかなり良かったです。少々間誤付くのが玉に瑕ではありましたが。
日本の物が使われているために先行した勘違いを、良い意味で騙してくれているのも中々に面白い書き方でした、素直に脱帽です。
ただ、惜しむらくはフラストレーションを発散させてくれないところでしょうか。
この作品は追放から始まり、百話を超えて遂げる、つまるところざまぁをするのですが。
その手法は小出し少し溜まる小出し少し溜まるの連続で、さらに一端の終わりを迎えても今まで募った苛立ちを解放するほどでもなかったのが実に残念でした。
納得は出来るけど、釈善としないと言った所。
ただ、所々にあった何故?をちゃんと話数は大分跨ぎますがちゃんと答えをくれる所は本当によかったです、最近は結局そこまで掘り下げないのかってなる作品は多いので、これからもその答え合わせが頂ける作品だと信じれるものでした。
長大な作品になるでしょうが応援したくなる、良作でした。