もし、私が死ななければならないなら(If I must die, let it be a tale)

しんの(C.Clarté)

もし、私が死ななければならないなら(If I must die, let it be a tale)

きょう(12月8日)、感銘を受けた詩の翻訳です。

原文は、昨日の爆撃で死去したレファアト・アラリール(Refaat Alareer)さんのX(旧Twitter)11月1日付けポストより。R.I.P.

https://twitter.com/itranslate123/status/1719701312990830934



もし、私が死ななければならないなら

あなたはどうしても生きなければならない

私の物語ストーリーを語るために

私の遺品を売って

一切れの布といくつかの糸を買うために

(色は白で、長いしっぽをつけてくれ)


そうすれば、ガザのどこかにいる子供が

天をまっすぐに見つめ返しながら

すでに炎の中に消えてしまったが——

肉体にも、自分自身(魂)にさえ

一言も別れを告げなかった父親を待ちながら——


その凧が、あなたが作った私の凧が

空高く舞い上がるのを見てくれるから

そうすれば、束の間、天使がそこに現れて

愛をよみがえらせてくれるから


私が死ななければならないなら

それが希望をもたらしますように

それが物語テイルになりますように





亡き詩人の背景だけでなく、詩そのものにも注目してほしい。

story、tailの使い分けが秀逸。上記の訳詩ではルビで対応しています。



If I must die,

you must live

to tell my story

to sell my things

to buy a piece of cloth

and some strings,

(make it white with a long tail)

so that a child, somewhere in Gaza

while looking heaven in the eye

awaiting his dad who left in a blaze--

and bid no one farewell

not even to his flesh

not even to himself--

sees the kite, my kite you made,

flying up above

and thinks for a moment an angel is there

bringing back love

If I must die

Let it bring hope

let it be a tale




今回の詩は、承認欲求とは別の意味で「多くの人に見てほしい」と思ったので、カクヨム、小説家になろう、noteなど、各所に重複投稿しています。

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もし、私が死ななければならないなら(If I must die, let it be a tale) しんの(C.Clarté) @shinno3

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