平安末期「刀伊の入寇」から100年後、九州平定を始める源氏の話

大河ドラマ『光る君へ』で「刀伊の入寇」が取り上げられ、「嵐が来るわ」で武士の時代の到来が仄めかされていましたけれども。

本作はそれから100年余後の源氏の武将、為朝の話です。
源氏といえば関東のイメージだったのですが、九州にも行っていたのに驚きました。

私が無知なだけですが、楽しく勉強させていただいています。

妖婦・玉藻の息子として生まれ、父親に疎んじられて育った八郎。
乱暴者だったのでどうなふうに育つのか、実は恐ろしかったのですが、賢い部下など、よき人々に支えられ、元服後、鎮西に向かうまでに至ります。

ラノベというには、重厚な歴史小説ですが、知識と文章力に唸らされる作品です。

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