歴史とは記号的な物事の羅列ではない。過去に生きた者の行動の軌跡である。

大昔に人がどういうふうに生きていたか。
私は、正直あんまり想像できません。

歴史モノ、時代モノ、伝奇モノ。
過去の日本を舞台とした物語を読んではじめて、なんか知った感じになるものです。

特に人物が血肉を備えているように人間らしく描かれ、行動するさまを見せられるときに、やっと過去の出来事が人間の行いの関わりの中で起こったのだと思える。
そんな私は、かなりの歴史弱者です。

本作の主人公、鎮西八郎はその能力の他はまったく人間らしいのです。
彼の行動を眺めつつ、後に続くように読み進めるならば、自然と物語の中、深みのある歴史の変遷の渦中へ連れて行かれることになるでしょう。

まだ本作を見ぬ方はEvelyn謹製(敬称略)源為朝の伝奇の世界へ訪れましょう!
ワクワクしますよ。
















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