血沸き肉躍るとはまさにこのこと

主役が愛すべき人物であるが、背負う陰の濃さはすさまじい。まして最終の敵が自身の生みの母であるなどとは、そしてその母が魔性を極めたものだとは、これ以上の悲劇を私は知らない。
八郎たちの戦闘や生きざまが生き生きと、まるでその場その時にいるような筆致で語られる。
この時代について知識がなくても楽しめる作品である。

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