最終話
鈴音が澪の前に来る
「レイ殿ですね。初めまして緋山鈴音と言います」
「初めまして、私はレイだ。本名も言った方がいいか?」
「いえ、構いません。むしろ本名を聞くと配信などで混ざりそうで」
「あぁ」
配信中の名前と本名は異なる
シズクのような本名をそのまま使っているパターンなら間違いは起きないだろうが澪は本名と違う
配信中にもし間違えて本名を言ってしまったら危ない
特に切羽詰まった状況で名を呼ぶこともある探索者ではそう言った間違いが起こりやすい
「このダンジョンで連携の練習をしましょう。この先で戦うんですし」
「それもそうだな。どういう連携だ? 3人アタッカーだが」
「最初は私の分身と恋殿が前衛で私本体とレイ殿で奇襲や不意打ち主体で削る、シズク殿の支援は恋殿に集中させると言うのが良いと思います」
「あぁ確かにそれは良いな」
「2人へのバフは欠かしません。ただシールドの展開は難しいかもしれません」
「私は分身を使えますしレイ殿の異能なら回避は難しくは無いはず」
「対策を取られさえしなければ問題ない」
簡単に連携の相談をしたあとリポップした魔物で確認をする
分身と恋歌が魔物の前に立ち澪は異能で死角へ鈴音は上手く分身を使い澪と同じく魔物の死角へ潜る
攻撃を分身が防いでいる間に剣で首を両断する
(簡単に倒せるから連携の練習が難しいな。最低でも4級の中ボスくらいと戦いたいが……)
連携して魔物を倒していく
2体同時の場合は二手に分かれて戦う
恋歌と鈴音、澪と分身のように連携出来るメンバーで別れる
シズクは後ろでサポートに集中する
連携の練習をして魔物を倒してダンジョンを出る
「あっもうこんな時間か」
「流石に今から別のダンジョンは厳しいですね」
「明日から学校なので次の土曜日までは無理ですね……」
「私もだ」
「それじゃ土曜日までは個別で土曜日に連携の練習するか」
「ですね」
4人は別れて家に帰る
家に帰ったタイミングで連絡が来る
『澪さん明日4級のダンジョン行きません? 配信したいんですが』
『良いぞ』
『では明日迎えに行きます。何時頃から大丈夫ですか?』
『朝から大丈夫だぞ』
『では8時に迎えに行きますので』
『わかった』
「ほう、二人で行くのか」
「鈴音も学生らしいからねぇ勉強は大事」
「探索者であれば問題なかろう」
「人間社会は残念ながらそう簡単な話ではなくてね……まぁ私は働いてないけどさ」
「面倒だな」
「まぁ確かに」
翌日シズクを乗せた車が家の前に来る
そしてダンジョンに向かう
そのダンジョンは結構家から遠い
中ボスは倒されているがダンジョンの主が倒されていないダンジョンであった
「半月前に倒されているので中ボスはリポップしてません」
「そうか、ならダンジョンの主か?」
「はい、今回私は支援だけでなく攻撃にも積極的に参加します」
シズクは杖と剣を持っている
優秀な武器を持つシズクは並の探索者以上の攻撃が出来る
支援と攻撃が出来る探索者
「それは助かる。だが危険になったら支援に集中して構わないからな」
「その時は言います!」
ダンジョンに着きダンジョンの前で配信を開始する
「どうも七彩の魔術師シズクです! 今回は4級のダンジョンの主を倒す予定です。参加者はレイさんと私の2人です」
『おぉれいさーん』
『久しい!』
『確かに』
『急に消えたからびっくりした』
「そんな時間経ってるか?」
最後に配信したのは恋歌、シズク、澪で戦ったアルセスのダンジョン
そこからそう長くは無いが数日経っている
『タッグ配信だ』
『スズって子を含めての配信だと思ってた』
「鈴? あぁ」
「恋ちゃんと鈴さんは学生なので」
鈴音の事、配信ではスズと呼ばれている
『あぁなるほど』
『学生探索者……そう言えばレイさんは何歳なんだろ』
『年齢聞くのはNGだろ』
『そうだぞ』
「NGでーす」
(年齢くらい別に構わないんだけどなぁ)
「じゃあ行くか」
「はい!」
『頑張れー』
『気をつけてねえ〜』
『ふぁいとー』
2人はダンジョンに潜る
2人が出会い始まった物語
短いながら多くの出来事が起きていた
そしてこれからも多くの出来事に出会うだろう
ダンジョンに潜るニート、大人気配信者と最強のタッグとなる 代永 並木 @yonanami
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