実り豊かな小さな村

自分の幸せは他人の幸せと引き換えにしなければ手に入らないという、宿業の連鎖を描いた話です。

我々は生きてゆくうえで、他人の都合をかなり無視していますが、
この物語では、
誰も自己矛盾を正当化できない事実のみを示し、読者に解釈をゆだねるような結末でした。

犠牲になっていい者などいないにもかかわらず犠牲を出さざるをえない現実があるとき、
犠牲はやむをえないのでしょうか？
犠牲を出さないために自滅を選ぶべきなのでしょうか？
犠牲を出さずにみんなが幸せになる方法はあるのでしょうか？

物語の登場人物達はどうすればよかったのか、
もしあなたが主人公だったらどう動くか、
ぜひ考えてみてください。