淡々と描かれる、得体の知れない不気味な恐怖

 ある日、浴室で頭を洗っていると何かの気配を感じた。その直後に見えたのは、尻尾のない白い狐の姿だった……。

 簡潔で読みやすい一人称で語られる短編です。実話をもとに書かれたとのことですが、静かで得体のしれない怖さが淡々と描かれています。
 ぞくりとする短編をお求めの方に特にお薦めです。