個人的には理想郷だった。「現実に対して感じているズレが修正された世界」だなぁと。あと、別に現実でもこれはある。それが統一されてるだけで。
別に国語は苦手ではなく、むしろ現文はトップクラスに得意だったけれど、逆に言語とコミュニケーションについて学べば学ぶほど「誰も彼もが雑でその環境でしか通じないコミュニケーションをしているのに、自分達のやり方が世界の常識だと思い込んでいる」ように思えることが増えていく。
そもそもこれ、現実の時点で大差ないと思う。違うのは、「世界/日本全体で何らかの基準が存在する」ことだけ。現実では抽象コミュニケーションも具体コミュニケーションも濫用され、交雑している。無茶苦茶だし、場のやり方を掴むまでがとてもストレス。
詩や小説がこの世界でどんな形で生き延びてるのか、案外使うシーンを分ければ特に気にならなかったりするのか。わからないけど、作品群の魅力が変わらないなら、正直この世界にぜひとも今すぐ行きたいと思った。
そうではない現実に、私はひどく悲しくなった。