しびと喰らひ、とわを希むは。
- ★★★ Excellent!!!
これを読むのは三度目です。
三度読み、そうして三度とも、読了後に肺の空気を掻き出すように呼吸をしています。吐き出す、ではなく掻き出す。すべてを空にしたくなるんです。ねえ、何故でしょうか。この作品を読むたびに、心臓がしくしく傷む。苦しくなる。なのに、この苦しさに喜びを抱いている。
ずっと一緒ですね。
いつか貴方が還る日が来ても、貴方がいつか白になっても。融合して区別のつかない〝ばあちゃん〟は文字通り一生一緒ですね。それは間違いなく───幸せなことだ。