３度目の生は立派な木の苗床になることを目指す

各種族の特性

〇森林の白

広大な北部の森林に住む1000年の寿命を持った一族。金髪碧眼色白で痩せ型で耳が長い。ファンタジー的なイメージとしてはエルフ。体内の魔力を媒介にしてエレメントというものを使役する魔法を得意としている。そのため他の種族に対して個人の武力で優位性がある。肉を食べず自然を自然のままにという考え方を持つ。動物をむやみに駆除したり農耕をする事は不自然と考えて居るため少数が生活するだけでも広い範囲の森が必要となる。子供が成人するのに約150年かかるため世代交代が非常に緩やか。そのため種の多様性を保つために一度育児を終えたら婚姻の相手を変えるという掟を作っている。夫婦をしていても別れを前提としているので妊娠までは非常に情を交わすけれど、妊娠後は共同生活者としての認識に変わってしまい、特に女性は子供に愛情の全てを注ぐ。また1人の女性が生涯産む子供の数が3人～5人であるため人口が少しづつ増えてしまう。そのため増えすぎないように若い内から森での生活をさせている。これは人口調整の他にその環境でも生き残る森に適応した強い種を残すという意味も持っている。種族全体を一つの森林の木と考えているので個別の名を持たない。

〇密林の黒

広大な南部の密林に住む1000年の寿命を持った一族。黒髪黒目色黒で痩せ型で耳が長い。ファンタジー的なイメージとしてはダークエルフ。体内の魔力を媒介にしてエレメントというものを使役する魔法を得意としている。そのため他の種族に対して個人の武力で優位性がある。自然を自然のままにという考え方を持つが肉食を行う。動物をむやみに駆除したり農耕をする事は不自然と考えて居るが、弱肉強食という考えの元に食べるために狩る事には躊躇しない。また南部の密林は北部の森林に比べて豊かな植生を持つためそこまで広い範囲の密林を必要としない。子供が成人するのに約150年かかるため世代交代が非常に緩やか。そのため種の多様性を保つために一度育児を終えたら婚姻の相手を変えるという掟を作っている。夫婦をしていても別れを前提としているので妊娠までは非常に情を交わすけれど、妊娠後は共同生活者としての認識に変わってしまうが男女共に子供に愛情を注ぐ。密林は森林より樹上をテリトリーとする強大な個体が多いためわざわざ若い個体を密林で生活させるという習慣は持っていない。種族全体を一つの密林の木と考えて居るので個別名を持たない。

〇山岳の赤

森林と密林の間にある大山脈に住む250年の寿命を持つ一族。赤髪茶目褐色肌でずんぐりむっくり筋肉質で手先が器用。ファンタジー的なイメージとしてはドワーフに近い。魔法を使う力は無いけれど、強靭な肉体と手先の器用さで道具を作り険しい山岳でも逞しく生活できる。非常に明るく友好的な性格をしているが、環境に適応するために様々な事を熱心に研究する人も居て偏屈な人もいる。嗜好品として酒に目が無く、友好関係を築く為には酒を酌み交わす事が非常に有効。個別の名を持たない主人公に配慮しその存在に敬意を表して称号付けて呼ぶようになった。

〇草原の緑

巨大な山に湿った風が遮られるため降水量が少ないけれど海側から湿った風が吹くため草原になっている場所に住む小さないけれど器用で素早い種族。黒髪黒目だが草で染めた緑の服を好むため草原の緑と呼ばれる。ファンタジー的なイメージではグラスランナー。広大な草原で牧畜を行っている。50年程度の寿命だけど多産。水場を巡って種族内で争いを行う。けれど単体では強い個体ではないため外部の種族と争う意思はない。

〇砂漠の茶

草原よりさらに内陸の海からの湿った風も届かない場所に住む鱗を持った種族。ファンタジー的なイメージではリザードマン。夜間に寒くなると活動が弱くなるが、昼間に温かくなると活発に動く。僅かな空気中の湿気をツルッとした体に受け露を舐めて水分補給する。夜間に鈍くなるという弱点があるため過酷な環境に適応している。子育てだけはオアシスで行う。

〇大河の黄

砂漠を越えた先の大河の畔で農耕生活をする種族。黒髪黒目黄肌、ファンタジー的なイメージではヒューマン。50年程の寿命で多産。蓄財に非常に貪欲なため豊かな土地を巡って争いを行なう。砂漠を越える困難さから他種族との交流は希薄。自種族優先主義を持っていて侵略先の民を隷属させたがる性質を持つ。隷属した方の民は最初は素直に従うけれど侵略者が弱ると反逆を行う為に争いがいつまでも終わらない。

〇荒野の紫と火山の青

大洋を挟んだ大陸に住む種族。ファンタジー的なイメージとしては獣人と鳥人をイメージしていたけれど未登場であるため詳細を詰めていません。