その歌声が重なる時、魔を退ける救いの歌となるだろう。


流行り病によって天涯孤独の身となったオリヴィアは、引き取られた先で美しい声を持つ少年リオと出会う。厳しい生活環境の中、ふたりは少しずつ心を寄せていく。歌が大好きなリオ。その歌声はオリヴィアの癒しでもあった。そんな日々を過ごす内に、オリヴィアは、亡き母と歌った記憶を思い出し、音楽への情熱に目覚めてゆくのだった。

ある日、教会の聖歌隊のひとりとしてリオが歌うことになる。
オリヴィアたちを引き取ったアンナの前に、ある男がやって来る。

「息子さんをオペラ歌手にしませんか?」

身なりは良いが、確実に妖しい男がそう囁く。お金をチラつかせ、アンナの気持ちを揺さぶると、その日は大人しく去って行くのだった。

しかしある日、聖歌隊の練習に行ったきり、リオが帰って来ないことを心配したオリヴィアは、アンナに問う。リオは事故に遭い、近くの町まで治療に行ったのだと言う。絶対に嘘だ、と思ったオリヴィアは、アンナをさらに問い詰めるが答えは一緒だった。

次の日の朝、馬車がやって来る。

慌てて起きたオリヴィアは、リオが帰って来たのだと確信するが、会わせてはもらえなかった。一体、リオの身に何が起きたのか。そんな中、あの時の怪しい男の姿を目にしたオリヴィアは、男に「リオに何をしたの?」と問い詰めるが、明確な答えは得られなかった。その代わり、男と会話をしている中で、アンナが自分を売ろうとしていることを知ってしまうのだった――――。


まだまだ序盤、しかしかなり不穏。リオはどうなってしまったのか。あらすじを読むと何が起こっているか、というのはだいたい予想が付くのですが、かなり残酷で恐ろしい事が起こっているようです。

ふたりは引き離されてしまうのか。
毎日ドキドキしながら更新を待っている状態です。

これもあらすじ情報ですが、この序盤の後は学園編になるらしいですし、悪魔とか出て来るのかな?聖なる歌声で世界を救うらしいですよ!

長編とあるので、読むなら今の内でしょう。
綾森さまの作品には音楽に触れる作品が多いので、この物語もどのように表現していくかとても楽しみです。

おススメなのは言わずもがな、です。
この先の物語は、希望の物語と信じて読み進めます。
タイトルでもある、"男装の歌姫"の誕生を見届けねば!

オリヴィア、確かに口調が途中から男の子っぽくなるのです。
リオは天使のように可愛いから、お似合いですね ♪

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