高い報酬と安い命

楽して助かる命もないが、楽に儲かる話もない。
恐怖とは見えぬものであり、分からぬもの。
かとって幽霊の正体見たり枯れ尾花とあるように、形や答え、その原理が暴けば、ただの現象となる(滅亡レベルであること以外、目を瞑れば)。
リアルにもヤバイ仕事があるのは珍しいことではないが、こっちはこっちで質の悪さが段違いのヤバさときた(世界の現状が現状だし)
かといってただ恐怖を煽る演出だけでなく、その恐怖、基、怪異を暴き、見事、生存に至る爽快さがいい味を出している。
なんだかんだで二人で(たまに一人もあるが)難問関門を突破していく姿が痛快である。
あと、これはあくまで個人の感想であるが、作中には様々な怪異が出て来たわけで、読んでいてゾゾっときたのは『第十一章:座敷童』であったりする。
上手く文字に起こせないが、ほんとね背筋に来たのよ、この章だけ……。

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