主人公のターン、ドロー⋯⋯彼は伝説の名馬を召喚は叶わなかった──
そんな結果が招いたのは、まさかの家からの追放──
若き騎手たる主人公がどこかで聞いたことがあるようなないような召喚セリフの後に現れし運命の馬──それは伝説的な負け馬だった──
共に失うものが何も無い最底辺から成り上がっていく姿が痛快に描かれており、物語のテンポは軽快で、レースシーンなどが描写が実況含め臨場感たっぷりに描かれており、競馬に詳しくなくても楽しめる内容となっています。
特に、主人公と相棒たる(負け)馬が共に試練へと挑み、知的的戦術を仕掛け、ファンタジー要素のスキルなどの実力を発揮、その諦めない姿勢がしっかりと描かれています。
キャラクターたちも個性豊かで、主人公の家族や仲間、ライバルたちとの交流や対立により、主人公が人間的に成長する姿が丁寧に描かれています。
特に、相棒(負け)馬との信頼関係が物語の中心となり、その関係の変化にも注目です。
競馬とファンタジーが融合したこの作品は、競馬ファンや成り上がり系が好きな方にはオススメできます。
第1章まで読了しました。
内容については、他の方々がレビューされていますので、詳しくは割愛させて頂きます。
ただ、奇抜な設定、王道展開、優れた文章の良作だとだけ言わせて貰います。
ただ……、本作には残念なことが1つだけあります。
それは、どんなに面白くても、どんなに人気が出ても、恐らく書籍化は不可能だろうという事です。
私は詳しくは存じませんが、実在の馬名を使用している為、権利などの関係で多分ムリでしょう。
だから、この作品を読めるのはカクヨムだけですっ!(カクヨムオンリーのタグが無いので、他サイトでも読めるかも知れませんが……)
気になった方は、触りだけでも読んでみる価値があると思いますっ!
私は続きをこれからも読んで参りますっ!
科学の力で実体を再現し、そこに名馬の魂を込め、この世に蘇らせる技術がある世界の物語です。
既に馬が絶滅している為、そうした技術でレース界を盛り上げようという設定もGood!
騎手は単に乗馬技術が優れているだけでなく、様々な能力も必要で、そしてそれがレースを左右する重要なファクターにもなっています。
呼び出す魂と騎手が強い絆で結ばれる必要があり、ゲーム的スキルが出て来るのも、そうした設定に拍車を掛けているのだと思います。
競馬について、名馬について知らなくとも、学園物の追放系ストーリーとしても出来ていて、そちらが好きな方にも楽しく読めます。
競馬だと思って敬遠している方も、目を通してみてはいかがでしょう。
新たな扉が開けるかもしれません!
競馬界には名馬がいる。競馬を知らない人でもうっすらと知っていたりもするかもしれません。
この物語では、なんとすでに馬という生物が絶滅してしまっています。
しかし、この世にいない名馬を霊馬として召喚し契約することで、
レースをすることができるのです!しかも、アビリティなんてものもある。
以下、作品から引用。
「霊馬召喚とは、あの世とこの世を繋ぎ、馬たちの魂を現代に呼び寄せ、実体化させるシステムです」
すごいシステムっ!!
ということは、これまでの歴史とはまた違う新たな競馬の歴史が生まれるということ!
これぞ、新しい競馬物語のファンファーレ。
えぇ、たまりません。
しかし、霊馬騎手である主人公の「東海帝王」は、伝説的名馬「トウカイテイオー」を召喚および契約するはずが、、全く別の馬と契約してしまうんですね。こちらの馬も愛らしいのですが。さてさて、どうなる・・!
競馬のシーンや用語は説明が丁寧。競馬をオリジナリティーあふれる形で再構築。
読んでいると作者様の競馬知識の豊富さにも驚かされます。
ですので、競馬好きはもちろん競馬知らずの方でも物語を楽しめると思います。
レースシーンはやはりジーンとくるものがありますよ!