if 翡翠×氷雨
⚠️死ネタ・バッドエンド
[設定]
前話同様、本編のif世界で、シェアハウスはしていないと言うより紺と煉に出会っていない世界線です。2人暮らしです。
────────────────────
「ふふっ♪ 暖かいね、翡翠くん。」
氷雨は翡翠に正面から抱きつき、胸に顔を埋めて嬉しそう言う。それに釣られて翡翠も微笑んだ。氷雨の病気を進行させないための行為はお互いの愛を感じられる癒しの時間だった。辛い痛みも2人でいれば和らいでいく。
「氷雨くん、好きだよ。」
「僕も、好きだよ……」
時は無情にも過ぎてゆく。穏やか日差しが射し込む日々は徐々に雲がかかり始めた。
「そろそろ終わりの時が来ちゃったね。」
悲しそうに言う翡翠の肌は青白く、目元にはクマが出来ていた。病気のせいで痛みに苦しみ夜は眠れず、食事の量は減り痩せ細ってしまった。そして氷雨も体の氷に覆われ、もう動くが出来なくなってしまった。
「ねぇ最後に、最後にギュッとして……」
縋り付くように零す氷雨の言葉に翡翠はすぐに抱きしめてあげた。氷雨も最後の力を振り絞り抱きしめ合うと氷雨の氷は徐々に翡翠を覆いはじめた。氷が2人を覆い尽くした時、美しく煌めく氷の結晶になった。透明な結晶の中を覗くと幸せそうに抱きしめ合う2人が見えた。
────────────────────
ほのぼのにしたかったのですが、どうしても大きな氷に閉じ込められた2人を書きたくなってしまい、こんな話になってしまいました。翡翠と氷雨は大人しく穏やかな感じなので、抱きしめ合ったりするほのぼのしたカップルです。2人は一日一日を大切に過ごしそうですね。
煉×紺とはまた違った穏やかな感じになって書いていて楽しかったです。
またif編も書きたいですね。別の奇病バージョンも面白そうです。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
奇病シェアハウス2 青 @Aonosekai_
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。奇病シェアハウス2の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます