共産主義の転換点

 少なくともソ連という国は、共産主義の思想を大きく変えました。では、何が大きく変えたかと言うと、「ソ連崩壊」です。ソビエト社会主義共和国連邦は、1991年(平成3年)に、激動の時代を生き抜いた国は幕を閉じ、ロシアとして新たな道を進むことになりました。

しかし、この崩壊は、初めて国際的に認められた社会主義の国家の崩壊と言うことで、ソ連崩壊=社会主義の滅亡と多くの国は捉えました。


 では、本当に社会主義は崩壊したのでしょうか。いいえ、違います。あくまでも崩壊したのは、「マルクス・レーニン主義」の国家であり「共産主義」ではありません。


 しかし、やはり社会主義の国の崩壊は、後世に大きな影響を与えました。共産主義は社会から淘汰され、人々からより悪者の思想として見られるようになりました。

左翼と聞くと何を思い浮かべますか。LGBTQやフェミニズムなどを思い浮かべるかもしれません。これらは左翼なのですが、昔のように活動することは出来なくなったことにより、極右という形で生存することになりました。これらは、「共同体」を作ることは目的とせず、理想の思想を強く主張する傾向が多いです。


 極左は時代と共に消滅していきました。共産主義化するための手っ取り早い方法は革命ですが、武装する必要があり、日本のような治安が良い国では兵器を集めることは難しいです。また、革命するときはソ連に武器を供給してもらうのが一番良いですが、そのソ連はもう存在しません。


 左翼はソ連崩壊以前より活動しにくくなり、また資本主義が浸透したこの世界では、共産主義の思想は受け入れにくいです。

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