あとがき

“高校生のゆるい話”

これを最初に書いたのはたぶん2008年くらいでした。


ここに登場する山本くんと雅也、田口青葉と梢ちゃん、そして雅也たちバンドメンバー(小林、肥後、陣野)の青春ストーリー『青葉と僕』を書いてましたが上京タイミングで続きを書けず未完でした。


数年前に“社会人のゆるい話”である『世界は僕の箱庭』を書いた後も「高校生のゆるいやつ書きたいなー」と思いつつパソコンを開くも2008年のネタを昇華できずボツ。登場人物たちは陽の目を浴びることができないままになっていましたが。


昨今BLがすっかり世間に浸透したことと、BLを観る読むのは好きだったので「いつか書いてみたいな〜」と興味を持った時に「札幌の高校を舞台にしよう。山本くん達に登場してもらおう」とひらめきまして。


ちょうど「スープカレー食べたい」と思っていた時だったのでタイトルが『hiri hiri』になり、「そしたら夏と冬の話にしよう」と思って夏焼くんと冬川くんのストーリーができました。『~箱庭』くらいゆるく現代レトロテイストにしたかったので当作品からもスマホの類いは消しました。


BLですがイチャイチャさせるのは嫌だったのでそういう描写は無しにしました。たぶんしてないよね。頭撫でるくらい。

キスハグしない。好きとも言ってない。

それBLなのかと思いつつ。

好きって言葉を使わずに好きって示し、メンタル的に強い結びつきのある二人の関係を目指しました。


舞台は作者も過ごした札幌なので、ロケーションを思い出しながら楽しく書けました。最初は2万文字くらいで気軽に書くつもりでしたが気がついたら倍の4万文字になっていました。こんなはずでは、ですが、最近書いてなかった明るい子を作中で動かせて楽しかったです。


そんなこんなで夏焼の夏物語はおしまいです。冬川くんの冬物語がはじまります。

お読みいただきありがとうございました。

また、思いやりに溢れたストーリーを書けたらいいな、と思います。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

- hiri hiri -  久納 一湖 @Kuno1ko

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ