シャレにならない叛乱騒動?

昨夜と言うか今日の明け方、むやみやたらとtelegramの通知がやかましくて何か起きたのかと目が覚めてしまいました。

何やらシリア西部のラタキア州で「武装勢力はシリア沿岸から撤退し、マヘル・アサドはロシアの航空支援を受けてシリアに戻った」というデマが拡散されたとのこと。

治安当局が早急に対応してデマを否定し、「全ては平常通り」と公式に発表していたので、ワタクシは「なんだよ、デマかよ」と二度寝を決め込みました(完全に寝ぼけていた模様)

https://x.com/3w8BvMkuAYUSJtT/status/1882883458709717387


朝起きて「ラタキア州で検問所襲撃あり。さっきのデマと連動していた可能性あり」との情報があって「ああ、このためにデマ流したのかもね」と思っていたんですが……

https://x.com/3w8BvMkuAYUSJtT/status/1882971269890785451


先ほど、黒井文太郎先生がことの真相を解説しているツリーを翻訳しておられて目が点になりました。

https://x.com/BUNKUROI/status/1883020547019481335


要約すると、

・ドラマでマヘル・アルアサド役を演じたことのある人気俳優がシリアに帰国した。

・俳優さんのファンが冗談で「マヘル・アルアサドが帰国した」とポスト(添えられていたのは俳優さんの写真だったので、普通の人なら冗談だとわかる)

・旧政権メディア関係者であるオマル・ラフモンがこの話を真に受けて「武装勢力はシリア沿岸から撤退し、マヘル・アサドはロシアの航空支援を受けてシリアに戻った」と投稿(え?)

・シェアした大元の投稿がジョークだとは露知らず、多くの人々が拡散

・本気にした旧政権支持者や潜伏中の組織が各地で武装勢力を動員(ちょっと待て!)

・多くの旧政権支持アカウントがこの情報を共有し、解放プロセスで革命旗を掲げたり反アサド勢力を支持した人を脅迫(出たぞイキリ厨)

・検問所を襲撃した連中まで(!!)

・本気でアサド政権が権力を奪還したと思い込んだ旧政権支持者が「お祝いだぜ~」とノリノリで暴れ出し、路上で発砲するなどした(イキリヤンキー?)

・治安部隊が出動し、脅迫や破壊活動、不当な武器の所持に関わった者を逮捕した


えっと……昭和のヤンキー漫画に出て来る知性が残念なお子様ですか?

ひたすら困惑するしかないんですが。

特にオマル・ラフモンなんてプロの報道関係者でしょ?

何でこんなジョークを真に受けるのよ。

俳優さんも元ポストの人も大迷惑じゃない。


とりあえず、センセーショナルな情報を目にしたときは、ノリノリで飛びついたりせずに、事実かどうかちゃんとクロスチェックしましょうね(とほほ)

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何の変哲もないごく普通のおばちゃんのたぶん何の役にも立たない時事忘備録 歌川ピロシキ @PiroshikiUtagawa

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