彼女たちが迎える夏が、一生の思い出になっていくことを願って

好きなものを好きと言えず、勝手に友達との間に壁を作ってしまう主人公のカエデが、
全盲の少女すみれとの偶然の出会いをきっかけに、本音をぶつけ、友達との間の壁を壊し、ちゃんと「友達」になっていく。
そんな心温まるお話です。

「嫌われるかもしれない」「引かれるかもしれない」
そういう思い込みは、本人にとっては重要ゆえに、なかなか一歩が踏み出せないもの。
勇気を出して踏み出したカエデ、彼女の背中を押したすみれ、どちらにも拍手を贈りたいです。
これからのカエデは、もう大丈夫。そう安心して読み終えられました。