因習村座敷牢人外青年青春恋愛譚

座敷牢は好きか――っ!
獄につながれている綺麗なおにいさんは好きか――!
因習村は好きか――っ!
そういうBLが読みたいやつは読みな!

物語の舞台は自然豊かな田舎。ある偶然から洞窟の奥に閉じこめられた不老不死の美青年と出会った主人公は、性別を超えて彼に恋をしてしまうが……
主人公の背景や、かつて村で行われていたことなどを考えると、なかなか重苦しい闇も抱えているけれど、ハッピーエンドに着地して爽やかな気持ちになるお話でした。
あと村の風習で言及される「ぶすの花」(ぶす……つまり毒ってことだよねえ)・主人公が青年に届ける花などなど、「花」が重要な位置にあるのもポイント。
主人公と青年の語らいをもっと見ていたい気もしましたが、ラストでしっかり成長した姿を見せられて、これ以上言うのは無粋であろう……と口を閉ざします。
どちらも……お幸せにな!