最終話、平和の世界
それにしてもあれから目を覚ましてみると数年間の月日が経過していたなんて驚きも隠せないでいたけど何とかして無事に戻れたから良しとするか。
それにしてもまさか、魔王様までも復活するし死んでしまった人々もほとんど蘇り、本当にこの力には驚かせてもらうばかりだよと思いながら過ごしていた。
あれからギリワン・ボルケーノがいなくなり効力もなくなったのかみんなが大人しくなり驚いたけどひとまずはこれ以上は戦争もしたくないので人間、魔族、そしてエルフなどたちで盟約を結んで平和な世界になっていた。
なんか相変わらずに盟主をさせられることになったけどそれはそれで構わないなと考えたので受け入れることにしたのであった。
それにしても平和になってもやる事が多すぎて困っているけどこれも仕方がないことだなと諦めて作業を続けていた。
そんなある日にアーシャがたまには家族でゆっくりとしませんかと言ってきたのである。
それを聞いて子供たちはどうすると返したのである。実は寝ている間に子供たちが生まれてきていたのであった。
男の子と女の子の双子であの時に催眠や魅了が解けたのはこの二人がお腹の中にいたので助かったらしい。
それを聞いてなるほどなと思いながらも生まれてきた子供たちとどんな風に接してあげれば良いのか分からずに未だに困っているのだ。
その距離を埋める為にもそれは良い事かもしれないなと考えたのですぐに実行に移す事にしたのだった。
そうして仕事は山中鹿之助や清水宗治に任せる事にしたのだった。あの二人は本当に犬と猿の関係でお互いに敵意をむき出しにしているからこの様に競い合いをさせれば想像を超える成果を出してくれるのでそこは嬉しいことであるけどな。
そうして仕事を二人に任せてアーシャ、そして子供たちと共に散歩でも始めたのであった。
子供たちとは出来る限りに優しく接しているつもりなのだけど子供たちは心を開こうとせずにアーシャの後ろに隠れていたのである。
アーシャが大丈夫だからと言っても子供たちはかなり警戒心を出してこちらを見て様子を伺っていた。
どうすれば子供たちが心を開いてくれるのであろうかと悩んでいた。実は言うと山中鹿之助や清水宗治そしてフリーナたちにも普通に心を開いているのにと悲しくなってきたかなと思いながら見ていた。
何が悪いのであろうかと思っているとアーシャがパパの何が嫌なのと尋ねてみてくれたのだ。
母親から聞かれるからきっと素直に答えてくれるだろうと期待をしていると双子の子供たちは何も言わずにこちらを見ていた。
う〜ん、これはかなり大変だなと思ってみていた。アーシャの話だとここまで嫌がっているのは他にいないというのだ。
それはかなり悲しい事実だから言わないでくれと思っていた。どうやら双子の子供たちは本当に嫌いらしいなと感じてしまうほどに対応をしてきていた。
そのためにアーシャは出来る限りに何とかしようとしてそれが余計に悪化をさせてしまったようで関係を築くのはかなり大変な事になってしまっている。
でも時間が経てば良くなることだろうと考えることで諦めることにしたのであった。
それよりも平和になった立役者としてアーシャ以外との深い関係を求めてきたのである、確かにそれはいつかは考えているけど早すぎるとして未だに断っていた。
配下たちからは早くはないのではと言われていたけどアーシャとの時間もゆっくりと取りたいと思いで断り続けた。
そうして今日も平和に過ごせそうで何よりだった、本当に子どもたちの心さえ開いてくれたら助かるだけどな。
そして子供たちとしかいない時にはあの目はまるで親の敵と言う目をしており何をしたと言いたくなるほどにであった。
なのにこの双子の子供たちはかなり優秀で天才とも言われているらしいけど・・・素直に喜べないなと思っていた。
でもその子供たちの対応以外は全てが思い通りに進んでいるからまあ、そこまで不満があるわけではないけどな。
本当に上手く行き過ぎて怖いぐらいだよ・・・さあ、ここからがお楽しみの時間となろうぞ。
だって、わしの邪魔をする者は完全にいなくなった事だからな、フッフッフッフッフッフッフ!!
そんな事を考えているとアーシャがあなたと言って嬉しそうにしてこちらに対して手を振ってきていたので今行くと伝えてからそちらに向かうのだった。
きっと何かを感じているのはあの双子のみだろうなと思いつつわしは野望は完成をしようとしていたのであった。
魔王の幹部として好き勝手に生きる!!外道でも何でも好きなだけ文句を言え、お前たちを見下してやるから 人中の蝮 @atkeda
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