第64話、わしがこんな所で終わるか!!(他人視点)

糞、まさかのあんな小僧の挑発に乗ってしまってこんな所まで来てしまうとはしかもこの小僧はやはりかなりの化け物でわしを追い詰めて倒してきおった。



すると小僧は僕もこれ以上の戦いはできないから帰るねと言ってからこの地にいる化け物に喰われることになるけど覚悟しておいてねと言ってその場から立ち去った。



あのクソガキめ、あいつだけ逃げるほどの体力を残しておいたなとわしはアイツですら道連れにできなかったのかと怒りと共に絶望もした。



くそ、このままではあの小僧の言う通りに喰い殺されてしまう。逃げなければと思ったが先程の小僧との戦闘でかなり体力、尽きておりまともに逃げれるような状況ではなかった。



・・・最悪、この体を放棄することも考えなければならない。そうして新しい体に憑依していかなければならない。



この体よりも良い体など存在はしないと思うがこのままでは本当に全てが終わってしまうぐらいなら次の機会を待っていた方がマシだと考えてわしは今の体から魂だけを出て行き何とかして逃げ出したのだった。



そうしてしばらくするとこの地にいる化け物たちが現れてわしの体を喰い始めたのである。その姿はまるで鬼とも言える姿をしているが灰色で表情にはまるで待ちに待った獲物が見つけたような表情をしながら喰っていた。



その光景はあまりにも恐ろし過ぎるのを見てこのまま居ても死んでしまうと感じてその場から逃げ出した。



何とかして元の世界に帰り反撃の機会を伺うしかないと考えて移動を始めた、幸いなことに魂だけなら何とか通れる場所などを使い何とかして異界の扉にたどり着いてそのあまりにも危険な場所から逃げ出すことに成功したのだった。



そうして辿り着いた世界はわしが住んでいた世界だった、良し!計画通りに帰れたと喜んでいるとわしは気配を感じてあることに気がついてしまったのだ。



わしが殺したはずの魔王が蘇っている上にアーナス始め、わしの支配下から抜け出しているのだった。洗脳も魅了も完全に解かれて平和に暮らしているのだ。



ありえない、こんな事があってたまるかとわしはすぐに魂だけになりながらも各地の情報を集め始めたのであった。



どうやらあのテンガはフェニックスの力をすべてを開放することにより発動できる伝説によればフェニックスの奇跡とも呼ばれているらしいがこれをした後は決まってフェニックスは長い眠りにつくと聞いている。



すなわちあのテンガ・ヒノモトは完全に無防備とも言える状態、何かしらに憑依して襲えば一方的に殺せるとわしは嬉しくなったが問題はその憑依できる個体を見つけなければならないと言う点だ。



どうやら生き物であれば何でも良いというわけではないらしいのだ。その体と魂が相性が良くなければ憑依ができないと言うのだ。



そしてその憑依できる個体を未だに見つけられていないのだ。これはかなり非常にまずい状態であるのですぐにでも見つけたい所であるが他のところにも向かってみた。



しかし、色んなやつに試してみたが誰もが失敗に終わってしまったばかりか至るところでテンガ・ヒノモトのことを褒めていたのでわしは余計に悔しさに憎しみを覚えていた。



あんな小僧になんかに邪魔をされなければテンガ・ヒノモトぐらいなど簡単に潰せていた筈なのに・・・わしは悔しくてたまらなかったがどうする事も出来ずにいると遠くであるけどわしに適している体がありそうな感じをしていた。



わしは何でも良い、あのテンガ・ヒノモトに一矢報いることが出来るのであればわしは何でもなろうではないかと思いでわしはその方角に向かって飛んで進むのだった。



見ていろよ、テンガ・ヒノモトよ!わしは必ず、お前を復讐してお前の全てを奪い取ってやる・・・フッフッフッフッフッフッフ!!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る