自分のルーツを探るために

物悲しさを引きずる導入から制御のできない力に振り回される少女の物語は始まります。
物語の流れの中に溶け込むように情景描写が顔を覗かせており、主人公の境遇とは正反対な、自然と場面が思い浮かぶ読み手に優しい物語です!

作中の雪道を歩くように至る所に残された布石はこれみよがしと鼻につくような置き方はされず、その意味を語られることを静かに待つようにそっと置かれているからこそ気になってしまい、様々な先の想像をかき立てる絶妙なスパイスになっていました!

そして1章を読み終えれば王道の物語が始まる胸の高鳴りが聞こえてくるようでした!
そんな素敵なファンタジー&SFの世界をぜひとも主人公と共に歩き出してみるのはいかがでしょうか!

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