この物語に触れる者は幸いだ。

私は大人だ。
中身はともかく、少なくとも生物学的には成体である。
カクヨム参加の諸氏は、若く瑞々しい方がきっと多いだろう。
だが、云わずもがなの大人のひと言を、柄にもなく云わせてもらいたい。
大人として読むべき物語に出会うことは困難だ。
商業作品ですらそうだ。
だが、この物語に眼を通すことのできるあなたは幸せだ。
大人が読むべき童話に触れることができるのだから。