あなたもシズと共に、リアルな異世界ファンタジーの世界を旅しよう。

まず、私が読んだ時の冒頭から少し変わっているのですが……
女神のコミカルな語り口調に、この物語へといざなわれました。
この楽しいけど恐ろしくもあり悲しい女神が、いかにして少女シズと関わることになるのか……と気になり、先を読んでゆくと、そこには、シズという少女がスラムで懸命に生きようとする健気な姿がリアルに描かれていました。
親のいないシズという少女は、働きながら魔法の修行をしています。
一見、辛い生活であるように見えますが、シズを取り囲むキャラクターたちの暖かな心が繊細に描かれており、いつの間にか読んでいる私も、シズの肉親であるかのような錯覚を感じました。
見ているこちらが応援したくなるものがシズにはあります。
やがてシズが女神と邂逅する時――それは、悲劇の開幕でもあるのですが――そこは是非、皆様の目で読んで感じてもらえればと思います。
キャラクター一人一人に対する作者様の愛情が溢れる物語でした。

でも、物語は、これで終わりません。
まだまだ、シズの旅は、はじまったばかり。
これからも、シズと一緒に旅が出来ると思うと、今から楽しみでなりません。
とくに魔法のシーンは、必見で、個性的な魔法の数々に、きっと胸をときめかせることでしょう。

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