「いいものを読んだな」と、読後にしみじみと感じ入りました。
主人公のナミは、ある時に親しくしているホシくんから、「流れ星を見せてあげる」と伝えられる。そして彼が指先をかざすと、実際に流れ星が出現する。
その後、ナミはホシくんの持っている「ある秘密」を知ることに……。
物語全体の雰囲気がとてもよくて、天体観測をする静謐感と幻想的なイメージがが作品全体に満ちています。
ふんわりとした優しい物語を体感することができ、ラストまで引き込まれました。
そして、読後感がとても素晴らしい。
切なさと希望と、そして優しさと、心の機微が綺麗に描き出され、読んだ後に心があたたかくなる素敵な物語でした。
私、夜風 浪〔よかぜ なみ〕。
中学生で、毎日ペルセウス座流星群を見るために、公園にきてる。
そして――。
「ほら、よそ見してると見逃すよ」
ふわりと優しく笑う彼は、星影 秀人〔ほしかげ しゅうと〕。
見た目は同じ中学生くらい。年齢不詳。彼を知っている人は私以外、誰もいない。
一週間前に知り合った彼の第一印象は、……不思議な人。
「ねえ、ナミは願い事ある?」
「うん。ある。あるよ」
願いを、星に。
その瞬間、わたしの視界は満天の星空を映す。
「――また浪〔なみ〕と、」
……人が願えば、星を降らせる魔法は夜空に輝く。
* *
こんにちは、もしくはこんばんは、東雲SANAです(*^^*)
中学生作家であり、私の推し作家でもあるつきレモンさんのカクコン応募作と聞いて、走ってきました! この作品はストーリーが素敵です! 起承転結がしっかりできていて、最後はすごく感動しました。
私は基本、長編を読んだり書いたりしていて、あまり短編を読みません。
ですが、今回見てみたこの作品は本当に素晴らしいと思います。限られた文字数で、素敵なラストを書けるのは本当に尊敬します。
是非、見てみて下さい!