第4話 運命の時
授業が終わりお昼休みの時間。
晴樹side
俺は改めて萌のいる教室に向かった。
「すんません。七瀬萌いませんか?」
「萌ならあそこに...萌~!橘くん来てるよ!」
「晴樹!ちょっとここ人多くてうるさいから屋上にでも行かない?」
大したことじゃなかったが、
久しぶりに萌とゆっくり話したかったのもあって
俺は萌と屋上に行くことにした。
「んで、用事って?」
「あぁ、今週末さ、バスケの練習試合あって、それで萌に応援きてほしく...て。」
さっきまで笑顔だった萌はそこにはいなくて
どこか遠くを見つめており上の空であった。
「萌...?」
「あぁ!練習試合あるんだ!そっか...!頑張ってね!私、用事思い出したから戻るね!ごめんね!」
萌は俺の返事を待たずに戻ってしまった。
(なんであんな顔してたんだ。俺にはわからない。)
以降、廊下ですれ違っても
そっぽ向かれるし、避けられてる気がする。
「なぁ、萌...。ちょ、待ってよ!!」
「"橘"くん?どうしたの?」
「なんでもねぇ、わりぃ。」
どうして萌が俺と距離を置くことを選択したのか知るのはもう少し先の事。
既に萌と晴樹の関係は狂い始めていた。
彼女の日記 相原咲 @ss_150427
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。彼女の日記の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます