第5話 生きる決断…
私はバーで働くと決めた!
私は、まず生きなければならない…。
アイドルになる前に売れずにホームレスになって、生きたくはない。
それに接客業だし、いろいろ経験しなくっちゃ…。
人前で歌ったり、話したりして経験を積もう!
でも面接受かるかなぁ…。求人を見たら倍率高いし…。
私何度もアイドルの面接に落ちてるから自信ないな…。
家に帰ると私の母親が温かい声で「おかえりなさい」と言ってきた。
家って温かいなって思い、自分がホームレスになったときのことを考えると恐怖が襲ってくる。
私はただいますら言うことができず、母親に心配された。
母親「大丈夫?いつもより元気がなさそう…」
友香「ごめんね、迷惑かけて…」
友香「私はきっと大丈夫だから…!!」
母親「………」
ああ、これは母親に私が何か抱えてることを見破られたときだ…。
この気持ちを悟られないよう見栄を張ると、母親がゆっくり抱きしめてくれる。
母親「生きてるだけで…いいから…」
私はその言葉の意味が分からなかったが私の張りつめていた思いが、感情が、涙に変わって溢れてきてしまった…。
友香「実は全部怖いの!!!」
友香「昔の記憶も曖昧だし!アイドルの面接は何回も落ちるし!」
友香「だから…次…成功するか…」
友香「分からないの!!!」
友香「だから…どうしたらいいの?」
友香「どうすれば……よかったの………」
私は分からない…。
ただ、助けてほしい…。
それだけなのに…それだけのことも誰にも話せなくて…。
そんなみっともない私に対して、静かな声で耳元で話す。
母親「あのね、今は辛いかもしれない苦しいかもしれない…」
母親「だけどね?友香は強い子なのよ?」
母親「何回も夢のために頑張ってきて、さ…」
母親「誰かに心配をかけたくないと思うぐらい優しくて…」
母親「でも不器用だよね昔っからさ…」
母親「逃げ道はいくらでもあるのに…」
母親「そんな友香だからこそここまで出来る!」
母親「だから…自由に…生きて…!」
母親の思いが私の胸を熱くさせた…。
そっか…私抱え込みすぎてた…考えすぎてた…。
怖いかもしれないけど、苦しいかもしれないけど前に進みたい!!
私は…また…歌を…みんなの前で…
歌ってみたいと思ったから!!!!
私はちゃんとご飯を食べ、無理やり寝た…。
私がしたいこととは少し違うけど…でも…やりたいことが。
やりたいことを思い出せたから明日挑戦してみよう!
そして、そのバーの求人を見て電話しよう!
小さな一歩だしもしかしたら大きな失敗するかもしれないけど…。
それでも、みんなの前でまた!歌いたいから!
続く
想い描いたUtopia ~想うと~ ラトメイ★小説家 @RatoMayFly
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