とある夫婦の何でもない、だけど二人には大切な記念日となったある日。

 夫の何気ない振る舞いが海辺の岩壁を削る波浪のように主人公、裕子の心を蝕んでいく。

 しかしある日、裕子は一歩を踏み出す決心をした。夫は潮騒のような穏やさで裕子を包み、それに応えた。

 ――子育てを終えた夫婦が再び恋をするお話し。