奇想、ここにあり

本能寺の変の理由は、それこそ千差万別に言われています。
ただ、キーパーソンは信忠だろうとは思っていました。
いわゆる「三職推任」は信忠に対してではないかというネタを自分でも書いたことがあったのですが、本作では恐ろしく説得力のある形で、今まで誰も指摘しなかった根拠による「信忠将軍」の可能性が描かれています。
そして、それに対抗する光秀が推す「将軍候補」もまた、非常に意外で、かつ説得力があります。
信長の意図と光秀の想い、その対立の根本が何か。
正に奇想としか言い様のない強烈なアイデアに度肝を抜かれます。
少しでも「本能寺の変」に興味をお持ちなら、ぜひ、お読みください!

その他のおすすめレビュー

結城藍人さんの他のおすすめレビュー1,516