王国に剣を捧げた美しき王女の、悪魔と呼ばれる青年と歩む再生の叙事詩——

正妃の子でありながら女であるが故に表舞台から遠ざけられ、騎士団長として王国に尽くしてきた王女ベアトリス。
兄とも慕う副官に裏切られ死の縁にたった彼女を救ったのは、悪魔と呼ばれる青年メフィストでした。
剣を振るい軍を率いてきた反面、世間知らずで危ういベアトリスを放っておけず世話をやくメフィスト。何も知らなかったことに落ち込む彼女を助け導きます。

重くシリアスなテーマでありながら、物語は女性らしい柔らかな色彩で語られています。暗いシーンでも過度に残酷さを感じさせず、静かに悲哀を感じさせる描写は作者様のさすがの手腕というものでしょう。

そして、常に堅い口調のベアトリスと軟派な感じのメフィストの対比が面白く、強く高潔なベアトリス王女の初心で天然な言動には萌えてしまいます!
このカッコ可愛い王女様がどんなふうに恋を知ってゆくのか楽しみです。

強い女性が好きな読者さまの心に刺さること間違いありません。
ぜひ、読んでください。おススメです!