二つの観察対象をお届けする「つばめ日記」自然と人間のドラマがたくさん!

 つばめ日記という名前ですが、登場人物で一番影響の大きくて、一番関心を持っていて、一番破天荒で野生な「じい」をほぼ主人公、じゃない、観察対象に添えてお届けしています。
 この作品はつばめの巣の作り始めからしっかり観察されて、そして生まれて、巣立って、また新しい命が出来て、一方終わっていく命もある。
 そんな身近な自然のすごく正確に、コミカルに描かれています。
 ひなが生まれた瞬間には本当に読者も「あっ、生まれたー!」です(笑)
 そして、じいもまたすごい。つばめのことはほぼ無視、自分の興味好奇心をとにかく優先してバンバン行動します。虫取り少年のようなおじいさんです。本当にとにかく面白いんですよね。
 二つの観察対象のある「つばめ日記」ですが、映像作品にでもできそうな良いエッセイなので、ぜひどうぞ。第二回目もあるそうなので、読めたらこちらもちぇーっく!

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