動物業界の光と影が詰まった一作。人間にとって、動物とは何?

 タイトルで、大体の作品のことを表せているのではないかなと思いましたが……それは違うな、やっぱり。
 ひとまず、全体としてはそうなんですが、細かい所として。
 まず、病院猫であるミミについて。良いキャラクターですよ。ツンデレでね。
 で、登場人物として出てくるのが「ソラノ」さんです。
 え?
 そう、作者さん。
 実はこの作品は作者さんの動物看護師時代の経験をもとに書かれた作品なんですね。
 ミミとソラノさんのやり取りは恋愛小説を見てるようなある種のじれったさがありますね。
 そしてもう一つ、大事な役割を果たしているのが「ソラ」君。犬です。
 この犬、実はトリマーになろうとしたソラノさんの犬なんですが、この子をきっかけに、ある大切なことに気づかされるんですね、みんな。

 動物って、人間にとって何なのか。人間って、どんな存在なのか?

 伝統も大事ですが、何よりもそういうことを大事にしないと、人間はいつしか滅ぼされてしまう。

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