概要
ある朝、目が覚めたら人類が滅んでいた。
人類がなんの前触れもなく滅んでしまった朝、夏めぐみは人類の生き残りとなった。死体の転がるなか、通っていた高校へ登校すると、教室にはもうひとり生き残りの女生徒が。
石黒姫子。彼女はめぐみが交際していた教師の川瀬と、同じく交際していたうちのひとりだった。
石黒姫子。彼女はめぐみが交際していた教師の川瀬と、同じく交際していたうちのひとりだった。
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- ★★★ Excellent!!!全人類と別れ、少女はただひとりの少女と出遭う
ある日人類は唐突に斃れ伏し、滅んだ。なぜか生き残ってしまった夏めぐみが死体だらけの通学路を抜けて高校へ向かうと、教室には今ひとりの生き残りである石黒姫子が自習に励んでいた。これまで一度も話をしたこともなかった彼女たちは町へと繰り出す。不自由の消失によってもたらされた、ふたりだけの自由を楽しみ尽くすために。
滅亡した世界を渡って登校するめぐみさんの思考、薄情に見えるほどドライなものです。それは世の中に押しつけられる抑圧に抗う、か細いながらもしかと尖ったしたたかさ——思春期のただ中にあればこその少女性です。この輝きに目を奪われましたねぇ。
そして、そんなめぐみさんが唯一無二の共犯者とな…続きを読む