メックダヌルズ・ウォー その⑤(終)

「おうちはやっぱり最高にゃー」



 きのみは大冒険を終え、大好きなおうちへ帰還していた。


 手にはほんわりとメックダヌルズ臭がする紙袋。

 

 まごうことなき、メックダヌルズ生還者サバイバーである。



「ええーと、撮影撮影、ぱしゃぱしゃ(←口で言ってる)」



 ひとしきり撮影を終えたきのみは、SNSにまるで戦場から帰ってきたかのようなコメントで戦利品をアップする。


 そして、目的のブツを広げる。


 まず、びっくりしたのが、そのバンズ(パン)の厚み。


 デリバリーとかで食べていた頃は、平たいバンズに平たいパティみたいな感じで、相変わらずのクォリティとか思っていたのだが、今回のは明確に違う。

 

 1cm、いや1.5cmくらいある。


 あと、生地がなんか黄色い。


 多分【お月見】だからなのだろう。



「ではでは、実食っ!!!」



 かぶ。


 もぐもぐ。


 はふ。



「んま」


 

 普通においしい。


 なんか今まで結構メックダヌルズさんを下に見ているところがあったきのみは、めっちゃ反省した。


 世は大物価高時代。


 それゆえに、高価格、高価値、高品質時代へと移行しているのである。


 それは、昔60円くらいでハンバーガー一個投下していたメックダヌルズさんも例外ではなかったのである……!!


「んま、んま、んま」


 ずっずずずー(※ASMRです、紙ストローで爽〇美茶を飲む音)


 はぶ、もぐ、んぐ、もりもり。


 ぷは、んむ。


 

「うっ、メックナゲット余計だったにゃ……」


 最近小食というか、そんなには一気に食えないきのみだったのに、やはりあの見栄っ張りはよくなかった。



 うっ、地味にゆずマヨ……、なんでもないです。BBQソースおいしい。



 少々グロッキーになりながら、なんとかナゲットも食べ終わる。



「ふははは、完食にゃ!!!」


 なぜか両手を上げて喜ぶきのみ。


 もはや五歳児である。


 何はともあれ、きのみは達成感で満たされていた。


 いつもやらないことをやって、いろいろハプニングとかも経験しつつ、今日という一日を過ごす。


 そして、それがこうしてネタになる。



「今度はひとり焼き肉やってみようかにゃー、そういえばなんか新しいゲームやってみようかにゃー、あー、本も読みたい、アニメも見たい、お話も書きたい! お勉強もしなきゃにゃ……」


 こうして、きのみの夜は更けていく……。



 おしまい。




 ―――――――――――――――――――――


【あとがき】


 お読み頂きありがとうございます!

 いかがだったでしょうか。

 ご飯後、ほぼノンストップでそのまま書きました。

 いや、これはあくまでフィクションですよ? ここ大事だから! 試験にも出ますから!


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日常のとあるⅣ メックダヌルズ・ウォー 南方 華 @minakataharu

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