歩幅

 人間誰しも、自分なりの生活リズムやペースといったものがある。

 主人公の、少々荒削りだがいかにもこども然とした日常は、オリバーと知り合うことで少しずつ変わっていった。まるで、オリバーの歩き方にあわせて足を速めたように。私はそれを、成長と呼びたい。

 オリバーは、主人公だけでなく、読者がいつ訪れても紅茶とお菓子をふるまってくれるだろう。主として彼の絵の中で。

 必読本作。

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