ドタバタコメディかと思いきや、その実は本格的ミステリーです

本作は微妙に絶妙な関係性を持つ主人公とヒロインのお話です。
基本的に二人のやり取りを微笑ましく見守るのですけれど、内容は至って真面目な連続殺人事件。簡単な事件かと思いきや、複雑さを増していくばかり。
主人公とヒロイン(立場は真逆)はミステリー倶楽部なる同好会を設立。まあそれでいきなり殺人事件が起きてしまうのですけれど、単純な事件ではなくなるというストーリー。

読者は太郎と花子の掛け合いを楽しみつつ、事件簿の進捗を気にしながら読み進めることになります。
今のところ恋愛的な要素はあまりありませんけれど、太郎が花子に女性を感じる描写もありますし、この先はミステリーとコメディだけでなく、恋愛小説を楽しめるのではないでしょうか。

一冊で何粒も美味しい。決して落ち込むようなお話ではありませんので、幅広い層にお勧めできます。

是非とも読み始めて欲しい作品です!

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