僕のおっさんのやり方を。特別に、教えてあげる。
影神
待ち遠しき日を、
ある所に威張り腐ったおっさんが居た。
おっさんは、初対面の僕に対して、
失礼な発言と、不愉快な態度を取った。
おっさんは何故だか終始、偉そうだった。
僕は、おっさんが。
どうしてそんなに偉そうにしているのか。
が。よく、分からなかった。
だって。別に。
『偉い』とは、思わなかったからだ。
僕にとっては、椅子に座って、ふんぞり返って居る。
"どうしようもない、おっさん"
で、しか。無かった。
言い返してやろうとも思った。
何故ならおっさんは、
僕の人生そのものを否定したからだ。
何の権利があって。
そのような発言をしたのかは、分からない。
きっと。自分の事を、
【神様】か何かかと。勘違いして居るのだ。
僕はまともな人生を歩んでいない。
普通なら有り得ない様な常識では無い事を。
普通の人が体験しないような経験。出来事を。
沢山。されて来た。
このおっさんも僕にした、その。ひとりだ。
一方的に自分の価値観を押し付け。
その考えで、僕を間違っていると非難した。
おっさんは人生で。
どういう経験をしたのだろう。
どういう価値観を得たのだろう。
まあ、そんなのはどうでも良い。
込み上げる怒りを抑えるのは、もう慣れた。
しかし、それを我慢出来ず。
その場で衝動的に反発する者も居る。
何するか。それは、
相手の【命】を奪うのだ。
残念な事に。
どんなに相手が悪くても。
この世界では、人間の命を奪う行為をすると。
どんなに心が傷付けられ様とも。
魂を奪う行為や、外傷的に肉体を傷付ける行為の方が。
【罪】に、なる。
『理不尽だ』
何とも。理不尽だ。
言いたい事を自分勝手に言い。
自分の正義を一方的に投げつけ。当て。
僕の存在を、根本から否定したのに。
なのに。
あのおっさんは、何事も無かったかの様に。
今日という日々を送っている。
もしも、この世界が。
心を傷付けられた分。
相手の肉体を傷付けていいのであれば。
僕は"残虐"にやり返すのだろうか。。
いいや。
きっとやらないんだろう。
何故なら。僕は。
【大人】に、なってしまったからだ。
愚痴や、文句を。
ひとりで、言うだけ。
見方を変えれば、"気の小さい大人"に、なった。
沸き上がる怒りを。憎しみを。
誰かにぶつける訳でもなく。
自分の中で。それらを、磨り潰す。
磨り潰すには、時間がかかり。
その不純物のせいで、
心が荒み、悪臭を放つ。
おっさんが失礼な口が聞けない様に。
2度と口が聞けない様にするか。
おっさんが他の人にも不愉快な事をしない様に。
僕が代表して。この世界から、消してしまおうか??。
はたまたおっさんと一緒に居た奴等も。
一緒で"同罪"だから。
おっさんと同じ様に。してしまおうか?。
そんな、生温い事が。
小さく、過る。
いやいやいやぁ。
甘い甘い笑。
甘ったるいよ草。
そんな事で、赦される訳がない。
おっさんは、目の前で。
大切な人が無惨な姿にされ。
助けを求められても。
おっさんは、見ているだけしか出来ない。
おっさんの目の前で、大切な物が奪われる。
おっさんが何を言っても、何も。変わらない。
おっさんは、今を生きている事を後悔し。
早く亡くなりたいと懇願する。
しかし。それでも、おっさんは逝けない。
肉体が痛み、腐り、例え動けなくなっても。
【永久の苦しみ】から、解き放たれる事は無く。
その時になって、ようやく。
自分のした事を。いくら後悔して、謝っても。
その地獄からは。
"解放される事は無い"
ずっとそのループする世界で。
悲しみと、痛みと。"謝罪"を、繰り返す。
生が終わる事は無く。
来るのは同じ感情だけ。
「許して。下さい、、」
悲しみと痛みに慣れて来た頃に。
記憶と感覚をリセットされ。
また、始めから体感する。
何と、哀れだ。
何と。愉快な事か。
僕は、その日が来るのを楽しみに待っている。
ただ、それだけで良いんだ。
『因果応報』
"必ず"おっさんは。
痛い目を、見る。
これは。僕の【呪い】では、ない。
ただ。
自分が人にやった事が。
何億倍にもなって。
自分に、返って来ただけ。
自分がした事で、そうなるだけ。
僕は、1日でも早くその日が来るのを。
とても、ワクワクして待つのだ。
すごく、楽しみにしているよ。
だから僕は、【大人】になった。
嫌がらせをされて。
沢山傷付けてられて。
悲しい思いをした。
そこの、あなたへ。
自分から下すなんて、勿体無い。
だから、やめなさい。
人が嫌がる事をするのは。
仕返しをするのは。
それは。
あなたが、する事じゃない。
僕のおっさんのやり方を。特別に、教えてあげる。 影神 @kagegami
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