エッセイ:新時代の幕開け
翼をもがれ、生き辛くなったお笑い芸人たちはその後どうなったでしょうか。その先に恐るべき変化が待ち受けていたのです。
今、テレビを見ていて、頭を叩いてツッコんでいるところを見ることはありません。パイ投げもなければ、タライが上から落ちてくることもありません。
しかし、面白い!
これはなぜか。
お笑い芸人たちはコンプライアンスという壁が立ち塞がったあと、必死に考えたのです、どうすればこの狭い範囲の中笑いを取れるのか。それはリズムネタだったり、あるあるネタだったり、モノマネだったり、限られた手数の中で必死に絞り出し、お笑いのクオリティアップを目指してきたのです。
すると何が起きたでしょうか。プラッシュアップされ、さらに技に磨きがかかったのです。今やコントはお笑い劇ではなく、一つの掌編にも劣らない、クオリティの高いものを数々見受けます。
空気階段のかたまりさんの作ったネタ、ロングコートダディの堂前さんのネタなどは普通に我々が創作する短編小説に匹敵するくらいストーリーの軸がしっかりしているのです。
こうして、お笑い芸人たちは完全にコンプライアンスという氷河期を乗り切ったのです。氷河期を乗り切って、さらなる進化を成し遂げ、新時代を切り拓いたのです。だからこそ、今やテレビで見ない日はないほどの露出具合まで上りつめたのです。
時代の流れにのまれ、衰退する芸能もあるでしょう、しかしその中で出来ることを見つめ、諦めなければ新たなる進化を遂げることもある、この事実は私たちにこれからも勇気を希望を与え続けてくれるでしょう。
ただしかし苦言も呈します。
そんな芸能だからこそ、いい加減やめませんか、と言いたいことがあります。
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