血と汗と泥、それから妖精のお伽噺

ハーフエルフである主人公は生まれたときから、育ての親によって血生臭い世界で生きています。幼く純粋無垢な主人公が、ひたむきに誰かのためを思えば思うほど、誰かが傷ついたりします。読者は天の視点からもどかしく思いますが、そのもどかしさや苦しさが、主人公へと愛しさになります。

成長してからも主人公は剣を振り回し、血と汗と泥にまみれて、うまくいくばかりではない世界ですが、純粋無垢でひたむきな彼女の美徳は変わりません。
いつかお伽噺のような美しい世界にたどり着くことができるのか、主人公の行く末を見届けたいと思います。

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