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概要
春は嫌いだ。
義母の死をきっかけに、周囲に心を開かなくなった藤町楓(ふじまち・かえで)。
高校生の夏、お盆がやってきた。楓は久しぶりに母のお墓参りに行くことにした。
学校に登校しなくなって、もう三ヶ月が経つ。楓は、葬式の際、母の死体を前にして自分の感情が揺り動かなかったことに、恐怖を感じていた。実の母とは父が離婚。再婚した母に自分のことをすべて押しつけ父は失踪。残された楓は、実質かかわりのない赤の他人のような義母と短い間生活を共にする。
そして、去年の春。義母は病気で亡くなった。
義母がなくなった際、自分の感情がなぜ揺れることさえしなかったのか、楓は、今も考えている。
そんな中、墓参りに行くのだが、墓には一輪の花―――日々草のこじんまりとしたプランターが添えられていた。
いったい誰が——。
高校生の夏、お盆がやってきた。楓は久しぶりに母のお墓参りに行くことにした。
学校に登校しなくなって、もう三ヶ月が経つ。楓は、葬式の際、母の死体を前にして自分の感情が揺り動かなかったことに、恐怖を感じていた。実の母とは父が離婚。再婚した母に自分のことをすべて押しつけ父は失踪。残された楓は、実質かかわりのない赤の他人のような義母と短い間生活を共にする。
そして、去年の春。義母は病気で亡くなった。
義母がなくなった際、自分の感情がなぜ揺れることさえしなかったのか、楓は、今も考えている。
そんな中、墓参りに行くのだが、墓には一輪の花―――日々草のこじんまりとしたプランターが添えられていた。
いったい誰が——。
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