竜也編⑩ それぞれの想い
「お前、アウラに何した。」
「そう、なるか。」
冷月は目の前にいる悪魔を睨めつける。
悪魔は、少し考えてからやれやれと頭を掻くと、眠る少女をお姫様抱っこのように抱え、ゆっくりと立ち上がった。
冷月は刀を構え直して悪魔の動きに警戒するが、
「はい。」
「え、ちょ。」
悪魔の動きは予想外だった。冷月に抱えた少女を強引に押し付けると、踵を返し、鎌を拾い上げた。
悪魔と対峙する際に構えていた刀は、地面と接触する音もなく影に沈んでいった。
「待てよ、まだ話は終わってないだろ。ちゃんと説明しろよ。」
そう叫んで、先ほどの戦闘で傷ついた横腹がズキリと痛んだ。
思わず膝をついた冷月に、竜也が大丈夫ですか、と声をかけた。
「君も、そんな体じゃ満足に戦えないだろう。僕も君の魂を狩る元気もないし、このまま帰らせてもらうよ。」
ヒラヒラと手を振って悪魔は地獄に帰ろうと漆黒の扉のノブに手をかけたが、
「待ちなさいよ。」
冷月の後ろで黙っていた桃子の呼びかけで、ふと、悪魔は振り返った。
「あんた、見た感じ悪魔よね。こっちの世界に用も無しに来るとは思えないんだけど。」
桃子はいつの間にか出した金棒を背負い、悪魔の元へ歩み寄った。
「よくわかったね。まあ、僕はそこの青年が持つ透明な魂を狩りたいだけの、ただの低級悪魔だよ。」
悪魔はドアノブに手をかけたまま答える。
「ああ、でも君とは戦いたくないかな。鬼って硬いんでしょ。きっと僕の攻撃も通用しなさそうだし。」
悪魔は続けた。
「だから君とは仲良くしたいんだけどね。ほら、こっちじゃ鬼も悪魔もデーモンって言うだろう?」
「あんたたちみたいに、鬼は人間の魂を不必要に奪わないわよ。」
「うーん、伝承としての立ち位置の話をしているんだけど……。まあ鬼にも信念があるんだね。」
桃子は微動だにしなかった。ただじっと悪魔を見つめ、ゆっくりと金棒を構えて戦闘体制をとった。
「僕に構うより、後ろの彼を見てあげなよ。」
桃子は悪魔に言われるままに後ろを振り返ると、アウラを抱えたままの冷月が片膝をついてしゃがみ、それを竜也がオロオロしながら見守っていた。
「じゃあね。」
「あ、ちょっと。」
その隙に悪魔は漆黒の扉の中へ消えていった。
血で服が汚れたアウラは、その見た目とは反対にすうすうと穏やかな表情で寝息をたてている。その様子を見て、冷月は竜也の呼びかける声に反応することさえ忘れて状況を整理していた。
——どうして悪魔は魂を奪わなかった? たとえ殺す気がなかったとして、なぜ置いていかなかった? あれじゃまるで、アウラを俺たちに託して見届けたようだ。
加えて、アウラは安心するような表情をしている。
冷月は息の詰まるような感覚に陥った。悪魔の背中を思い出すと、何とも言えない感情に胸騒ぎがした。
「逃した。どうする? 追う?」
コツコツと足音を響かせて戻ってきた桃子が聞いた。
「いや、いい。あっちはあいつらの管轄だから、俺らが干渉しに行く必要はない。」
「そう。」
「竜也もありがとな。」
「え、いや、僕何もできなくて。」
竜也は心底申し訳なさそうに冷月に謝った。
「大丈夫、なんですかね。」
眠る少女を心配する声に、
「傷は塞がってるみたいだし、平気だ。」
冷月は座ったまま優しい表情を浮かべた。
「それに、魂の核も傷ついてないみたいだし、時期に目を覚ますんじゃないか。」
「魂の核?」
聞き馴染みのない言葉を復唱する。そんな竜也に、冷月は声をかけた。
「こっちの世界で死ぬってのは、人やモノに宿る魂が破壊されることなんだ。大体は心臓の位置にあるけど、ここさえ傷つかなけりゃ、怪我しても時間経過で綺麗に治るんだぜ。」
へぇ、と感嘆の声が漏れると、竜也の体が黄金色に光だした。
「え、なにこれ、」
反射的にぶんぶんと手を振っても、発光は止まらず、指先の方から光の粒子となって崩れていく。
「時間ね。」
「だな。帰ったらちゃんと家族と話すんだぞ。」
冷月は親指を立てて爽やかに笑いかけた。閉ざされた空間にも関わらず、そよ風が吹くような笑顔だった。
「は、はい……!」
「竜也なら大丈夫。」
「本当に、ありがとうございました。あの、目が覚めたらアウラさんにも伝えておいてください。」
「もちろん。」
「あんまり早くこっちきたら怒るから。」
光を反射させ、ギラリと光る金棒を瞳に映すと竜也は「は、はひ。」と声を裏返らせた。
あたりに響く笑い声が一つ減ると、静寂が訪れた。
それを断ち切るように「んう、」と唸る声が聞こえると、アウラが目を覚ました。開かれた金色の目は、冷月を映した。
* * *
一定のリズムで無機質な電子音が耳に届く。それが自分の鼓動の音と同じ速さで動いていることを知る余裕はなく、ただ何も考えずに頭に流れる音を聞き続けた。
やがて鼻から入ってくる匂いが、消毒剤のものだとわかると、忘れていた瞼をゆっくりと開いた。
目の前には、自分の母親が、父親が、そして竜樹が心配そうに見つめる姿があった。
母親に関しては、今にも泣き出してしまいそうなくらい目を潤ませている。
ぼやけた視界がだんだんはっきりとしてくると、竜也はぱちぱちと瞬きをした。
父親が医者を呼びにいくと、母親は声をあげて泣き出した。母親とは反対側にいた竜樹に目をやると、安心したように微笑んだ。
「よかった。」
その一言で、感情が込み上げてきた。竜也は目の端から流れる涙を気にも留めず、うん、と笑い返した。
退院してしばらく経ったある日、竜也は兄を公園に呼び出した。空はすっかり高くなり、白い絵の具を指で擦ったような雲がかかっていた。
「ここにくるのも久々だな。」
「そうだね。」
「前はこうしてよく遊びにきてたけど、竜也覚えてるか?」
大きな木の下、並んで座る竜也の手にはサッカーボールが抱えられていた。
「覚えてるよ。」
公園には子どもたちの朗笑が響いている。
竜也は思い切って兄に話しかけた。
「……あ、あのさ、ずっと、聞きたいなって思ってたんだけど、」
「ん?」
「竜樹も苦労したの? 勉強とか、親の期待とかで。」
「なんでそう思う?」
「え、と、僕はあの期待には答えられなかったから。なんでも卒なくこなす才能がある竜樹でも、本当は何か悩んでたんじゃないかって。」
竜樹はうーん、と顎に手を当てて空を見る。しばらく考えた後にゆっくりと口を開いた。
「そうだな、百点は普通に取れたからなぁ。」
やっぱり天才だった。竜也はちょっぴり残念に思った。兄も同じ人間なら、少しは仲良くなれると思ったのだ。竜也の小さなため息に気が付かないで、空を見たまま竜樹は続けた。
「……俺さ、今だから言えるんだけど、中学受験受けたじゃん? 受験期間に気晴らしに竜也とここ来てさ、竜也が俺みたいになりたいなんて羨望の眼差し向けるから、俺って竜也にとっていい兄ちゃんに映ってんだって嬉しくなったんだ。」
「うん。」
竜樹の挫折経験を聞きたかったのに、違う話にすり替わってしまった。竜也は話を遮りたかったが、黙って兄の言葉に耳を傾けた。
「でも、俺とおんなじ人生歩んで欲しくなくって、確かそのままでいいとかなんとかキザに言った気がするんだけど、」
「あったね。」
「え、マジで覚えてんの? あれ確か竜也小一とかじゃなかったっけ。」
独白のつもりだった竜樹は、竜也の相槌に反応した。顔が少しだけ赤いのは、頬をピリピリと撫でる秋風のせいだけではないのだろう。竜也は少し面白がった。
「えっと、夢……? そうだ、夢を見たんだ。僕が病院で寝ている間。なんか、すごく懐かしくて、あったかくて、記憶の奥底に眠っていたはずの光景が次々に映し出されて、」
「それ走馬灯じゃねぇの?」
「え。」
竜也はそこまで生死を彷徨う事故だとは感じなかった。目が覚めて、学校の階段から落ちたと説明を受けた。それだけで、入院してしまう自分の弱さに呆れた。
しかし、今はそのまま死んでしまえばよかったとは微塵も思っていなかった。
「本当に無事でよかった、あのときは俺も生きた心地しなかったわ。」竜樹は数ヶ月前のことを思い出して、胸に手を当てた。
「心配かけてごめん。」
「いやいや、謝んなよ。で、なんの話だっけ……あ、そうだ、その後悩んでる俺に竜也な、なんかあったの? なんて心配するから、びっくりしちゃって。」
話の軌道を修正すると、竜樹は当時のことを思い出しながら気持ちを吐露した。
「そうやって人の気持ちに気づけるの、すごいと思ったんだぜ?」
というより、隠し事できないなと思った、とニヤニヤしながら竜也を見つめた。
「そんなこと、ないよ。」
人の気持ちに気づくのではなく、人の目や顔色を伺う癖が板についてしまっているだけだ。竜也の自己評価の低さは相変わらずだった。
「俺、逆にそういうのダメだわ。……大学で俺、ノンデリだの無神経だの言われて、彼女にも振られてっからな。」
「え?」
——こんな完璧に映る兄でも人付き合いが上手くいかないこともあるんだ、いやその前に彼女いたの初知りなんだけど、しかも知らないうちに振られてたの? いつ?
唐突な暴露に目を丸くさせる竜也を見て竜樹はケラケラと笑った。
「だから、竜也は竜也のままでいいんだ。俺みたいにならなくっていい。いや、なるな。」
「そのままでいい。」頭を撫でる竜樹は、かつて竜也に向けた優しい瞳をしていた。
なんだ、竜樹も悩んでいたんだ。それは勉強ではなかったが、竜也の知らないところで苦労したであろう竜樹の挫折の片鱗が見えた気がして、距離が近くなったように感じた。
——今ならきっと、
竜也は思い切って提案した。
「竜樹、サッカー、しない?」
「おう、やろうぜ!」
二人は立ち上がると、手に持っていたボールを蹴り合った。
* * *
「冷……月……様?」
少女はぼんやりと溶けそうな瞳で目の前の青年を見つめた。
「アウラ大丈夫か?」
ゆっくりと体を起こされて、自分が眠ってしまっていたことを理解した。
「はい、私は平気です。申し訳ございません。お見苦しいところを。」
「で、何があったのよ。」
ピンク髪の鬼に顔を覗かれて一瞬驚いたが、
「閉じ込めていた魔獣が扉から出てきてしまったので、その対応を行なっておりました。完全に私の管理不足です。」
「そっか。悪魔にはなんかされてないか?」
「悪魔……?」
先ほどまで共闘していた悪魔の姿はどこにもなかった。冷月の口調や表情を見ると、何かよからぬ方へ勘違いをしている気配がした。
「ヴィセく……あの、黒いフードの悪魔でしたら、私と一緒に魔獣の退治をしてくださりました。」
「じゃあその傷は?」
膝を抱えるようにしゃがむ桃子が尋ねる。
「これは魔獣から受けたものです。私の判断ですので、彼は何も。」
悪魔であるヴィセと冷月たちの間に一悶着あったのは容易に想像できた。自分が眠っていたばかりに、要らぬ誤解を生んでしまった悪魔に対して、アウラは申し訳なく思った。
「あ、追憶の魔宮は攻略できたのですね。おめでとうございます。」
少女は話の流れを変えたくて、あからさまに違う話題を振った。
「俺たちがもっと早く出てこられてたら、こんなことには、」
「ちょっと、もしもの話したって意味ないでしょ。」
なんだか逆に気まずくなってしまった。
「あの、私は本当に平気ですので……。」
愁色を濃くする冷月の横顔を見て、この場で抱くには相応しくない感情で心が染まった。
きめ細かな肌も、青空のような瞳も、こんな間近で見たのは初めてだった。しかも、体を物理的に包み込むこの温かさが、彼の体温だと理解すると、もう顔を合わせることはできなかった。
よくないと理解しつつも、アウラはこの状況を堪能した。
* * *
赤紫の空が広がり、もはや人かどうかの区別もつかないような喉を裂くような悲鳴と、人の焼ける臭いがするゲヘナで、悪魔は一人、歩いていた。
——さて、今日はどんな魂に会いに行こうかな。
背中には金色に輝く鎌を抱えており、炎の色を反射して薄ピンクに染まっていた。
——久々に現世に赴いてみるのもいいね。
足取りも軽く、鼻歌を歌いそうな勢いで、現世に続く扉の管理を行うアウラの元へと歩いた。
——ああでも、あれ以降セキュリティが厳しくなってたら嫌だなぁ。
脳内でぐるぐると考えながら、灼熱の
「よぉ。」
「ん?」
ふと聞こえた声に足を止めると、目の前に白い軍服を着た青年が手を挙げた。
「君がこんなところにいるなんて珍しいね。こっちの世界に何か用?」
「お前に用があんだよ、悪魔。」
「へぇ。で、なんだい? 遠路はるばる僕を祓いに来たの?」
「ちげぇよ。」
「どうせアウラから全部聞いたんだろう。説教でもしにきたの?」
「そうじゃない。」
「だったらなんだい?」
冷月は深呼吸をして姿勢を正すと、静かに体を曲げた。
「疑って悪かった。状況証拠で、お前が犯人だって決めつけた。」
予想外の行動に面食らった悪魔は、しばらくの沈黙の後、堪えきれなくなったように吹き出した。
「あっはははははははははは、え、君わざわざそんなこと言うためにここまで来たの?」
ヴィセの声はよく響いた。冷月は頭を下げたまま、その場に佇んでいる。
高らかに笑う声はしばらく止まなかった。
「いやぁ、久々に腹の底から笑ったよ。」
目尻に涙を浮かべる悪魔は冷月に近づいた。
冷月は、近づく足音に顔を上げると、
「役人さんが丸腰で僕に会いにきて? こうなることは予想できなかった?」
両手で持ち直した鎌を冷月の首筋にあてる。赤い雫が一筋流れると、やがて純白の襟に染み込んだ。
「僕はいい悪魔なんかじゃない。君にとっては敵だろう? あの時だって、僕に元気があれば君の魂を刈るために襲っていたさ。」
それでも冷月は真剣な表情で悪魔を見つめるだけだった。武器を取り出す気配も全く感じなかった。
「……。」
「……なんか調子狂うね。元気ないの?」
別に恐怖するでもない、怒りを露わにすることもなく、ただただ申し訳なさそうに佇む人間の魂を狩りたいとは思えなかった。
お互いが刃を交え、苦闘の末冷月の魂を奪うのが、ヴィセの想い描く理想だった。
相手にその気がない状態で戦っても虐めがいがない。悪魔は渋々武器を下ろすと、冷月を睨んだ。
やがて冷月が口を開いた。
「名前は?」
「は。」
そう言われてみれば、彼からは悪魔としか呼ばれていなかった気がした。「ヴィセだけど。」冷月の意図を汲み取れない悪魔は躊躇いながら名乗った。
「ヴィセがいなかったら扉への実害が出ていたと思う。助かった、ありがとう。」
「それって君が言うことじゃないだろう。それに。」
「ありがとう。」という言葉が悪魔の中で反響した。背中に悪寒が走り、鳥肌が立つような感覚に思わず二の腕をさすった。
「ああもう、そういうのやめてくれないかい。敵だろう? どうして人間はそうやって、」
——僕の心を乱すんだ。
ヴィセの脳裏に浮かんだのは一人の少女だった。二つ括りの幼い少女。死んだ魚のように活力のない目をしていた。
「ヴィセ?」
聞こえてきたのは青年の声だった。ハッと我に返ると、心配そうに見つめる冷月がいた。
「……帰る。」
「え?」
「君のせいで調子狂った。君も早く元の世界に帰りなよ。」
「はぁ。」
ヴィセは冷月に背を向けると、わざと足音を立てるように、強く地面を踏みつけた。
「言っておくけど、僕は君と仲良くするつもりなんてないからね。」
振り返って一言。
「次会うときは、君の魂を刈るときだ。」
冷月の胸を狙って人差し指を差した。
「お前そういうキャラだったっけ。」
「うるさい。」
ヴィセは背中に感じるむず痒さを振り払うように、腕を振って歩いた。
そんな照れ隠しに、冷月は気づかないはずがなかった。
「いいやつだな。」
悪魔には聞こえない声で呟くと、冷月も来た道を戻った。
* * *
「ちゃんと母親とも和解できたみたいだな。」
厚生課の事務所にて、冷月は浄玻璃の手鏡を満足そうに覗いている。
「そう。」
桃子はソファの後ろから鏡を覗くと、食卓を囲みながら団欒する竜也と、その家族の姿が映っていた。
「……私たちがこっちで話したことって、どこまで覚えているの?」
鏡から目を離さないまま冷月に疑問を投げかけた。
「俺たちの存在自体は全部忘れてるぞ。大体は夢の中での出来事って形で補完される。」
「そう。」
短い時間とはいえ、さまざまな経験をしたのに覚えられていないのは少し寂しいと思った。別に記憶に残っていたって、嬉しいわけではないが。少し複雑な気持ちのまま、竜也の笑顔をぼんやりと見守った。
「でも、前よりいい顔してるだろ。それで十分だ。無事に依頼をこなせて良かったな。」
「そうね。」
純蓮のときも同じことを思った。この笑顔さえ見られれば、なんだか頑張って良かったと思うのだ。人間は悪だ、嫌いだと自分の中で言い聞かせてきた固定観念や偏見の壁も薄くなった気がした。
* * *
二つの足音が、厚生課の事務所に続く扉の前で止まる。
「ここか? 新設の部署のくせに、随分と古い事務所だな。」
「……。」
小柄な少女と、背の高い無口な少年だった。少女は白と赤を基調とした和風な衣装で、少年は黒いスーツに青色のシャツといった少女とは正反対の服を着ていた。
少女はドアの右上、やや高い位置にあるインターホンに手を伸ばした。
アンビバレント・ヘブン 落水 彩 @matsuyoi14
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