藤原家の弓争い

平安時代中期、栄華を極め天皇をも超える権力を手に入れた藤原氏。
しかし、藤原氏内部の争いは、日々熾烈であった。
ある日、内大臣藤原伊周（ふじわらのこれちか）が、弓矢の大会を開いていた。
そこに突然見物に現れる権大納言藤原道長。のちに藤原氏の全盛期を築き上げるが、その時はまだ甥の伊周よりも下位であった。
そんな時、伊周が突然、道長に弓矢の勝負を申し込む。
たった数十分にして、道長の人生が決まったかのような、神がかった闘いが始まる。
平安時代の歴史物語「大鏡」の有名な小話をモデルにした、中世日本最大のライバルを描いた物語。