物語は主人公の翠子さんの指がほどけるようになってしまう怪異から始まる。これだけで怪異好きはぐっと惹き込まれる。視点は途中途中変わるが、特に翠子さん視点で語られる丁寧語の文章が、翠子さんの人柄を表すように、丁寧で、穏やかで、ひたむきだ。語られる情景が目に見えるようで、時に美しく、時に恐ろしい。一人称に馴染みがない読者は是非、最後まで読んでみて欲しい。
とある出来事から、怪異に巻き込まれていく女性が主人公のお話です。怪異解決のプロ集団が出てきたり、陰陽道的な異能があったりでハラハラな現代ファンタジーでした。キャラがみんなすごく魅力的です。飄々と…続きを読む
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(354文字)
国直轄の特務機関「対怪異浄化情報収集室」。ひょんなことから、その組織で働くことになった梅小路翠子さんを中心に、ぶっきらぼうな先輩上司の烏丸颯君、「見えない側」の人であるにも関わらず「怪異」大好物な勧…続きを読む
作者さまの趣味てんこ盛りで書かれたというこの作品。見事そのアンテナに引っかかり、私の「好き!」もぎっしり詰め込まれておりました。とても楽しい! 呪や怨念がこもってしまった怪異を浄化、祓うことを…続きを読む
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