心情の穢さを描きあげた、醜悪にして魅惑的なるこの風景絵巻……

雷雨の翌朝、主人公は近所の祠へとおもむきます。
彼の目を通して描かれる風景は、雨上がりの朝という状況ににあわず暗澹として、読み進むほどに穢さと醜さがこびりついているようで。

その発生源は果たして、祠の裏にうち棄てられた蟲のたかる包みなのでしょうか。
それとも……。

最後まで堪能されて、是非ともそれを見きわめてみてください。

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