▼総集編+資料編01『自分の転入から世界のシステム理解まで』



「という訳で今回はここまでの総集編+資料編。

 じゃあとりあえずどんな話か、行ってみようか」



「あ、東京の地下に発生した巨大なオープンワールドダンジョン”東京大空洞”。

 その攻略とRTAに、自分らが挑んだり挑まなかったりする、緩めのスクールライフです」




「舞台は東京中央部。東京大空洞と、その影響下にある”大空洞範囲”になりますの。

下の赤い地域がソレですわ」


「終わったぜ……」


「もうちょっと詳しく言っていいですのよ?」



「じゃあとりあえず、未読者さんに向けた特徴から」


「まず、ファン学は単独で読める作品です。

 既刊、これまでのタイトルなどを読む必要はないですね。

 これは既刊の”境界線上のホライゾン”でも、”神々のいない星で”も同じで、そういう作りにしています」


「ファン学は、特に、過去作の内容をアップデートした上で包括しているので、寧ろ過去作を読む前にファン学を読むと、”ああ、アレがこうだったのね”と理解が進むと思います」


「もっと簡単に川上作品を接種したい場合、境界線上のホライゾンのアニメ版か、電書のみで出ている”パワーワードのラブコメが ハッピーエンドで五本入り”(短編集)をオススメしておくぜ!」


「一体何の営業ですの? ここ」



「セールトークしてないで、ファン学の特徴について話てみ?」


「アッハイ。

 ファン学は、今回のようなアイコントーク仕立てで、その上に背景表示や解説などがビジュアル的に差し込まれるという、SNS型web小説になってるんだ」




「アイコンでキャラの感情が大体解る上で、背景なども絵で出る。

 戦闘も、位置関係や動きが図示されるから、ぶっちゃけ”読み飛ばし”が超気楽」



「ファスト感覚でも読めるし、じっくり読んでも良いし、ストレスとコストが無いのが一番のウリだな」



「ストーリーについても、もうちょっと説明したまえよ、君ら」


「じゃあこんな感じでどうかな?

 このファン学、現状では以下の五編が終了してる」



000『目覚めたらダークエルフになっていたことありますか?』編

001『チュートリアルはドラゴンバスターの見学です』編

002『とりあえず一回死んでみよっか?』編

003『憧れの君が唄う日常の記憶』編

004『世界が変わるたった一日のこと』編


「ではそれぞれ紹介してみましょうか」



●000『目覚めたらダークエルフになっていたことありますか?』編

・長さ:★(超短い)

・話の意味:導入

・読んだ方が良い度:★



「このファン学が、実はAIによる過去記録の編纂だってのが解るのと、自分が主役だっていう序文って感じでマジに短いけど、ぶっちゃけ読まなくても良い?」


「でもまあ次の編と一緒になってるもんね」



●001『チュートリアルはドラゴンバスターの見学です』編

・長さ:★★

・話の意味:導入と世界を見せる

・読んだ方が良い度:★★(002を読まない場合は★★★)



「東京に転入してきた自分が、登校中にドラゴンの襲撃に遭って、牛子や先輩達に救われるという、アクション編だね」




●002『とりあえず一回死んでみよっか?』編

・長さ:★★★

・話の意味:主舞台となる巨大ダンジョンと、先輩連中の紹介

・読んだ方が良い度:★★(001を読まない場合は★★★)



「DE子を救った私達だが、彼女は私達の東京大空洞攻略ユニット”エンゼルステア”に編成される予定の人員だった」



「そして私達には新規ミッションが与えられていたから、DE子さんを連れて東京大空洞の第一階層RTAを完遂。しかしDE子さんはミッションクリア直前に死亡→回収復活する、という編だね」



「あたし達三年組が良い処見せるから、001か002は、どっちか読んでおくといいぞ?」




●003『憧れの君が唄う日常の記憶』編

・長さ:★★

・話の意味:主人公の生活の場と人間関係を見せる

・読んだ方が良い度:★★★★★



「DE子さんの日常スクールライフ編。学校内のカースト? や、先輩達のいろいろな噂、その深層なんかが解る非戦闘回ですね」



「え? ここが”読んだ方が良い度”が一番高いの?」


「日常のベースとなる回ですものね。ここを押さえておけば大体のキャラは掴めますわ」



●004『世界が変わるたった一日のこと』編

・長さ:★★

・話の意味:この世界の真相とバトルシステムを見せる

・読んだ方が良い度:★★★



「巨大ダンジョン”東京大空洞”の影響範囲では、実は全ての判定が”システム化”されてる。その可視化と、DE子のレベルアップ処理が行われる編だ」



「これまでフツーにバトルしてたのかと思えば、実はキャラシ上のスキルなどを利用していたと解る編ですわ」


「それでいて、読んだ方が良い度は★三つ?」



「こういうシステム系は、ある意味”カードゲームもの”と同じだからですわ。

 上のように、判定処理は可視化されますから、本文を読まなくても何となく解りますわよね」



「005以降、どうなるの?」



「現状、私達のような初心者組専用の第一階層ミッションが提示され、それに参加することとなった、というところで区切られてますわ。

 つまりこれまでのこと。人物関係やバトルシステムを経た上で、その実演ですわね」


「終盤に入ったってこと?」


「バアカ。まだまだ何にも終わってねえよ。

 ここから始まるって感じだ。

 だからまあ、読むなら、ここから先、005からでも構わねえってことだな」




「じゃあ物語はいいとして、チョイと世界の説明してくれよ。現実? 異世界? どうなの?」


「ぶっちゃけ”一回崩壊したからそこらへんどうでもいい世界”の東京ね」


「そこらへんどうでもいい?」


「いや、”解ってないといけない事は無い”って作りなのね、ファン学。

 必要な情報はすぐにヘルプ入るし。

 ”解ってないといけない”は読む人減るだけだから」


「アー……」



「深掘りすると何処までも掘れるけど、知っておけばいいのは”世界の崩壊を経て、おかしくなった東京”が舞台だということね」


「そして、その地下に出来た階層式オープンワールドダンジョン”東京大空洞”と、その影響下にある地域”大空洞範囲”で生活する私達。

 そういった環境から生まれる日常や事件を追っていく、という訳だ」


「じゃあチョイと、作中で出る現場のマップを出そうか。

 東京大空洞学院周辺と、あたし達の生活圏内中心な?」


「東京の中央側、いろいろな聖地となってる立川駅の西にある西立川周辺が、私達の主な現場ね」




「――おやおや、現実ベースの地図だね? 実際は”東京大空洞学院”から南方向に”浅間神社”へ向かう道路があるし、JRではなく国鉄だね」


「何でオマエ、うちの学校でもないのに詳しいんだよ……」



「他、何か見たいものあるか?」


「あっ、あっ、これまでのアーティファクトとかの一覧欲しい! 結構散らばってるから、まとめておいてあると有り難いのよね」


「いいのか? それをやると、オチがつくぞ?」



「ユムシがいる!!!!」


「そこだけ見ると訳解らないよね……」


「ま、まあオチがついたところで。とりあえず総集編+資料編、ひとまず終了ですの」




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