本が好きなあなたへ贈りたい物語

学級文庫にまつわる一人の生徒と一人の教師の物語。

誰も手に取ることのなかった学級文庫の本を借りる生徒がいた。
彼女は左から順に一冊ずつ本を借りて読んでいく。

借りる者と貸す者。
二人はそれだけの関係だった。
彼女が全ての本を読み切れば、この関係も終わってしまう。

喪失への道のりが、物語の階段を上がっていくかのようで、最上段の景色が見たくもあり、見るのが怖くもありました。

派手ではない。とても小さな、小さな。
けれどグッと心に響く物語。
本棚の片隅にあるこの物語を、ぜひ手に取ってみてください。

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