最終話:不幸袋の謎
その後も不幸袋の謎は解けることはありませんでした。主人公が消えた事件は、町中に不安と恐怖を広げることとなりました。多くの人々がそのリサイクルショップを避け、誰もその場所に近づこうとはしませんでした。
やがて、事件は地元の警察にも知れ渡り、捜査が始まりましたが、不幸袋やDVDがどこから来たのか、そして主人公がどうやって消えたのかという謎は謎のままでした。警察は調査を続けましたが、進展することはありませんでした。
数か月が経ち、事件は徐々に忘れ去られていきましたが、リサイクルショップの雰囲気は変わりませんでした。誰もがそこに不気味な何かが潜んでいると感じていたのです。そして、近隣の住民たちはその場所に近づくことを避けるようになりました。
その後も何度か不幸袋が再び店頭に現れることがありましたが、リサイクルショップの店員たちはそれを扱うことを避け、封印したり捨てたりしてしまいました。それでも、どこからともなく不幸袋が現れ続けたのです。やがて、袋を扱うことに忌避感を覚えた店員たちすらも辞めてしまい、リサイクルショップは徐々に廃墟のような存在となっていきました。
町に住む人々は、そのリサイクルショップが呪われた場所だと噂し、次第にその場所を忘れ去っていきました。誰もが避ける場所となり、廃墟のような店舗は街の外れにそびえ立つだけの存在となりました。
数年後、不幸袋の事件は町の伝説となり、新しい住民たちにも語り継がれていました。言い伝えによれば、不幸袋に手を出した者はその後に不幸に見舞われ、消えてしまうという呪いがかけられていると言われていました。
やがて、町に住む者たちは、あのリサイクルショップが不幸の根源であると信じるようになりました。そして、夜になると、かつて主人公が消えたとされる時間には、その場所から不気味な音が聞こえてくるという話も広まっていったのです。
未だにその場所は忌み嫌われ、誰も近づこうとはしません。そして、不幸袋の謎は誰にも解明されることなく、永遠の謎として町の中に刻まれたのでした。
この町の住民たちは、かつての主人公が経験したような運命をたどることなく、平和に暮らしています。しかし、時折、リサイクルショップの廃墟から不気味な笑い声や幻想的な音楽が聞こえるという話が、町の住人たちによって語り継がれています。
不幸袋の呪いは絶えることなく、町に住む者たちに常に警戒心を植え付け続けています。そして、誰もが不幸袋の力に捕らわれないよう、その存在を忘れずにいるのでした。
呪われた不幸袋 O.K @kenken1111
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