第七回 小説を書く時の基礎的なルールなどについて
何となく縁起がよさそうな第七回です。
今回は【小説を書く時のルール】についてです。
別に作品の面白さを左右するものではありませんが、学校だったら点数は下がらないけど先生に赤ペンを入れられるっていう感じの話です。
ちなみに、数字の表記については第三回でうんうんと悩んでいるので、そちらを参照ください。
◇ ◇ ◇
まずは基礎中の基礎【一文字目は一マスあける】です。
さっきから一文字目がスペースで下がってることに気が付いてますか?
一行しかないとわかりづらいですね。うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ。
うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ。
こんな感じです。
◇ ◇ ◇
つぎは【句点(。)は括弧内の最後には付けない】です。
私の作中のセリフで例示すると。
――
「うんうん、似合ってるよ。すみません、じゃあこれください、このまま着て帰りますので」
――
こんな感じで、会話文中には「。」がありますが、最後には「。」がありません。
ルールとして知っていても、色々と会話文を触っているとうっかり残ってしまうこともあるので気を付けた方がいいかもしれないです。
ちなみに、小学校とかの原稿用紙で書く作文では句点とカギ括弧が共存します。仲良しですね。
◇ ◇ ◇
つぎは【感嘆符(!)(?)の後は一文字あける】です。
これは普通の人生を歩んでいたら、小説を書いて初めて触れる内容なので知らない方が多いかもしれないです。
――
「ぴえっ!! な、何言ってるんですか! 私、こんな恰好で外歩けませんよ!」
――
こんな感じで【!】と【?】の後は一文字あけます。会話文だけでなく地の文でも同様です。
ただし、例文のように括弧内の最後ではあけなくても良いです。
余談ですが、カクヨムくんは!!とか!?などを自動的に一文字にしてくれるので、どこまで対応しているのかを、何となく頭に入れておくといいかもしれませんね。
1? 2?? 3??? 4???? 5????? 6??????
こんな風に表示されます。使う個数は計画的に。
ちなみに私は【!】は最大二個、【?】は最大一個、【!?】も二つセットで最大一個という感じで、同時使用の個数としては多用しません。
多いのはなんか美しくないからです。やはり最小限が一番美しいと思うのです。
これは逆に言えば、敢えて多くしてバカっぽく魅せることができるということでもあると思っています。
◇ ◇ ◇
つぎは【三点リーダー(…)とダッシュ(―)は偶数個で使う】です。
これも学校では教えてくれないやつですね、そもそも三点リーダーはともかく、ダッシュなんて小説読まないと出てきませんし。
こいつも私の作品からの例示ですが。
――
「うん……? いまいちよく理解できないのですが――あっ!」
――
ちょうど二つとも使っている例がありました。何ならさっきの感嘆符もついてましたね。
よく間違いがちなのが、使うのは【…】であって【・・・】ではありません。
そして【――】であって【ーー】や【__】ではありません。
特にダッシュの方は見分けが付きづらいので【ダッシュ】で変換して使うのが確実だと思います。
ちなみに私は単語帳に【・・・】の変換候補に【……】を登録しています。地味に楽になるライフハックです。
◇ ◇ ◇
最後に、やっている人を見たことはないんですが【カギ括弧のなかにカギ括弧は入れない】です。
「カギ括弧の中で使うなら『二重カギ括弧にしろ!』ってことですね」
以上、おわり。
………………
…………
……
あ、この前絵文字😀を使っている人を初めて見かけたので「現代的な小説どすなぁ」って思いました。
顔文字( ‘ᾥ’ )は横書きならワンチャン……あるのかな?
ただ、機種依存文字が合ったりするから使い所が難しいですね……。カクヨムくんはアプリ以外は縦書きですし。
◇ ◇ ◇
さて、ここまでが赤ペンを入れられる部分です。ここからは見やすくしたり、工夫する部分です。
個人的にやっている手法をご紹介します。
まずはさっきからやっている『◇ ◇ ◇』です。
私はこれを時間や場面転換の時に挟むようにしています。
別に菱形を三つである必要はないですが、菱形三つは美しいので使っています。四つでは駄目です、三つの方が美しいです。トランプのカードみたいで美しいです。
以前は改行を三つ四つ入れていたんですが、こちらの方が見やすいと思って、主要な小説は改修済みで、今も過去の作品をちびちびと改修してます。
このあたりは完全に好みなので「♡」とか「###」とか「◇◆◇◆」とか個性が出るところですね。
結構他の作者様の区切り方を見るの楽しいです。
ほかには
□ □ □
これは手紙用の区切り。だってぇ、なんかぁ、はがきとか手紙って四角じゃないですかぁ。
□ □ □
■ ■ ■
これや、
■ ■ ■
◆ ◆ ◆
これは地の文で裏の自分が語りかけてくるシーンのような、暗い心象風景の区切りとして使っています。
◆ ◆ ◆
/ / / /
これは斬撃をイメージし、四人を斬首するシーンだったのでスラッシュも四つに。
/ / / /
この他にも色々な記号があると思います。
時間、気持ち、天候、温度、色んなものをイメージしてもいいかもしれませんね。
ちなみに私は「◇ ◇ ◇」を「四角」で単語登録してます、ライフハック!
◇ ◇ ◇
次も見やすさの話になりますが、改行や段落についてです。
通常の文庫本の小説と違って、ウェブ小説はスマートフォンで見ることも主流となってきています。
そのため、文庫本と違ってウェブ版では適度にスペースをあけた方が、一画面内の情報量が減って見やすくなります。
アレですよ、音ゲーの譜面落下速度をあげた方が逆に見やすい的なやつと同じ原理ですよ、多分。
段落を変えるタイミングについても、個人的にはウェブ小説ならいっそ句点単位くらい
もちろん、文庫本だとここまで多く変えてしまうと違和感しかないと思います。
そのため、同人小説みたいに紙媒体で頒布される際や、サイトの小説を文庫本にしてくれるサービスを利用される際には気を付けた方が良いですね。資源とお金も無駄になりますし。
また、文庫小説を読むのに慣れていて、書く側に初めて回った方も気をつけておくと良いかもしれませんね。
ちなみに今、この文章は基本的に句点単位で段落を変えています。
◇ ◇ ◇
最後に文字数です。
今、ここまでで約二千五百文字です。
長いと感じましたか? 短いと感じましたか?
個人的な感覚ですが、ウェブ小説という媒体では一話あたり大体千文字から三千文字くらいが適当ではないかと思っています。
普通の小説なら自分のペースで読んでしおりを挟めますが、ウェブ小説は手軽に読める一方で、話数単位での既読未読しか無いことが殆どです。
そのため、一話あたりの文字数を減らして、読者が区切りやすいタイミングを作るというのも重要かと思います。
こういった点は、読者側に立たなければ気が付かない点ですので、書くためには読んで初めて気づくことも多いことがわかります。
ちなみに私が初めて投稿した小説は、一話三万文字という地獄みたいな
――というわけで、三千文字くらいでフィニッシュです。ちょっと長めでしたね。
また何かあれば書こうと思います。ではでは。
あ、もし検索サイトから「小説 初心者 ルール 書き方 基礎 初歩的」とかそういう単語で飛んできた方がいたら、私の作品も参考に読んでいってくださいな(宣伝)
https://kakuyomu.jp/works/16817330648039257647
【サイアイ】
私の小説の書き方 ガエイ @GAEI
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