概要
私を殺して
おれ、シュウライの胸元に突然現れた赤いロウソク
燃えた炎はどんどん小さくなってく!
楽しい沖縄旅行の最中だぞ?ふざけんな!
そんなときお助けマンを名乗る人魚に出会った
彼女はおれにこう告げた
「私を殺して」
燃えた炎はどんどん小さくなってく!
楽しい沖縄旅行の最中だぞ?ふざけんな!
そんなときお助けマンを名乗る人魚に出会った
彼女はおれにこう告げた
「私を殺して」
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!自己犠牲に対する現代的解答
現代的な思想が入った作品だと思った。
楽しい旅行が一転し、命の選択を迫られる究極の場面に出くわす主人公。一昔前の日本なら、お涙頂戴の自己犠牲モノが流行ったが、今はもうそういうことではなく、どうやったら両方が助かるかを考えなければならない時代にあり、作者は、そういう時代の風を吸い込み、それをそのまま無自覚のうちに吐き出している、と感じた。作中には時代の風が吹いている。
そもそも、誰が生き残るかという窮地は、そのほとんどが競争社会が生み出した公害に過ぎず、そうしたものに追い詰められた人が、シュウライであり人魚なのだ。
だからこそ、シュウライの決断には、非常に深いものを感じる。
文体は、ポップな感…続きを読む